ZAi読者による実践的な新NISA活用法を紹介する。累進配当株や高利回りJリート、TOB狙いの高配当株、ETF。更にはTOBやMBOの活用など、投資家によって非課税メリットを生かした売買テクは様々だ。本記事では投資家たちの具体例とともに、配当再投資や目的別の資金配分までを新戦略として解説する。(ダイヤモンドZAi編集部)

「ダイヤモンド・ザイ」2026年6月号の「NISA新戦略 買いの日本株&投信69」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

NISA活用術【投資先編】
個別株だけでなくETFやJリートも対象に

 儲けを出しているザイ読者が、実際に行っている独自のNISA活用術を紹介する。まずはどのような投資先を選んでいるかだ。

新戦略01 累進配当株とJリートで配当収入を増やす
【ともっぴさん】40代・新潟県・投資額500万円・評価額900万円

 ともっぴさんは累進配当の方針を掲げる企業のほかに、高利回りのJリート銘柄を購入し、分配金収入を得ている。今回紹介する読者の多くは、投資先に利回りの高い配当や分配金を出す会社を選んでいた。NISAであれば配当金も非課税になることが大きなメリットになる。

「NISAでは、増配傾向のある累進配当株や、DOE方針を発表している高利回り株を中心に投資。過去の配当推移を確認し、減配していない銘柄を買っています」

 また、分配金狙いでJリートにも投資している。

「『平和不動産リート投資法人』など、分配金が着実に増加しているJリートも保有しています。利回り5〜6%という高水準の分配金を非課税で受け取れ、その分配金が増えていくのは魅力です」

 ともっぴさんのNISAにおける好成績の一番の理由は、売らずにずっと持ち続けたこと。ここ数年の株高にも乗れた。市場の波に一喜一憂せず、「増配を待ち、手放さない」という王道戦略は真似したい。相場の波に一喜一憂せず、値上がり益もゲットだ!

新戦略02 TOBが狙える高利回り株に投資 外れても配当ゲット
【野良FPさん】40代・神奈川県・投資額799万円・評価額912万円

「二兎を追って最低でも一兎は得られる戦略を取っています」

 そう話す野良FPさんのNISA戦略は実にユニークだ。野良FPさんは高利回りかつ、TOBやMBOの対象になりそうな企業に投資。予想が当たれば値上がり益をゲット。もし外れても、高配当をもらい続けることができる。

「配当利回りが2・5%以上の日本株で、なおかつTOB(株式公開買付)やMBO(経営陣による買収)が起こりそうな銘柄を成長投資枠で購入。配当と値上がり益の両方を狙います」

 TOBやMBOが発表されると、多くの場合は公表された買付価格の付近まで株価は急騰する。野良FPさんは過去にも、TOBやMBOを的中させてきた。

「従来のビジネスモデルでは上場維持が困難だと思った『銀座山形屋』や『杉田エース』はMBOとなりました。親子上場を解消すると予想した『ナルミヤ・インターナショナル』と『ライトオン』は2025年にTOBされました」

「非上場にしたらメリットがある」企業などを中心に銘柄を選ぶ。

「TOBやMBOされなくても配当金を非課税で得ることができるのでおススメです」

 値上がり益と配当の両方取れたらラッキー!