ザイ読者による新NISA活用法を紹介する。値がさ株は単元未満で分散・配当を得つつ、分割売却。優待株はまず20株から単元化を狙い、楽天キャッシュで積立日を自由化する。IPOは非課税メリットを存分に活用するなど、投資家たちによる新NISA活用法が目白押しだ。目的別に資金を振り分ける運用方法も解説。(ダイヤモンドZAi編集部)

「ダイヤモンド・ザイ」2026年6月号の「NISA新戦略 買いの日本株&投信69」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

NISA活用術【買い方・売り方編】
単元未満株を上手に活用! 確実に利益を積み上げる

 ザイ読者が実践している売買方法とNISA枠の使い方についてだ。NISAで個別株を買うためには、成長投資枠を使う必要がある。1年で使えるのは240万円まで。値がさ株と言われる1単元が高額な銘柄を買うとすぐに成長投資枠は埋まってしまう。

 そこで値がさ株を「単元未満」で売買する。少ない資金でも複数の有望株に分散して投資ができるからだ。また単元未満でも、保有株数に応じて配当金がもらえる。売却時も一度にすべてではなく、1株単位で複数回に分けられるので、タイミングを誤ることが少ないこともメリット。

 ほかにも、単に資産を増やすだけではなく、「老後用資金」や「教育資金」、「住宅ローン」など目的に応じて投資先を選ぶ戦略も紹介。ザイ読者たちの“NISAテク”をぜひ参考にしてみて!

新戦略06 値がさ株を単元未満で売買! 株価上昇で売却して資金を回転
【貧乏貴族さん】60代・兵庫県・投資額500万円・評価額700万円

 貧乏貴族さんは、値がさ株を単元未満で売買する。資金を効率的に回転させる投資スタイルだ。

「単元未満なら少ない資金でも複数の有望株に分散投資できます。値がさ株は価格変動が大きい銘柄が多いですが、1株単位で時期をずらして買うことで取得単価を平均化できます。保有株数によって配当金も受け取れます」

 今後も成長が期待される業界の値がさ株を、単元未満で短期的に売買していくつもりだ。

「主に半導体関連や電線メーカーをターゲットにしています。買いたい銘柄は株価を毎日チェックして、株価が下がったら単元未満で少しずつ買い増します。売却時も同様で、複数回に分けて利益を確定しています。一度に売ってしまうと、タイミングを誤った場合に最大の利益を取れないからです」

新戦略07 優待株はまず20株から 株価が下がったら買い増し単元株化
【ホワイトナイトさん】40代・埼玉県・投資額750万円・評価額1300万円

 ホワイトナイトさんも優待株を株価が下がるたびに単元未満で少しずつ買い増している。単元に達すれば優待品をもらい、株価が上がれば売却して値上がり益を得る。上がったら単元未満のまま利益を確定することも。

「欲しいと思った優待株は、まず単元未満の20株ほど購入します。その後、株価が下がったら少しずつ買い増して、なるべく安い価格で単元株化を目指します。単元株化したら優待品がもらえるし、株価が上がれば買い増さずに売却して値上がり益をゲットできます」 

 株価が上がっても下がってもうれしい戦略。売却時のルールは?

「単元未満の状態でも、単元株の時にもらえる配当金と、優待金額を足した金額以上に値上がり益が出たら売却しています。過去の例でいうと『ユキグニファクトリー(購入当時は1株920円)』を20株購入しました。100株の配当は1500円で、優待は3000円相当でした。

 20株のままでしたが、購入した数カ月後、株価が1200円まで上昇。20株を売却した場合の利益が約5600円になりました。100株でもらえる配当金と優待の合計金額である4500円を超えたので、売却して値上がり益を得ました」
 株価に動きがなければ、保有株数に応じた配当金だけを受け取り続ければいい。

 ちなみに、単元未満でも決まった株数を毎月積み立て購入できる証券会社もある。

「1株」からでもNISA口座でコツコツ積み立てられる!
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 定期的に買い付けるため、時間分散効果で平均取得単価を抑えられる。

新戦略08 楽天キャッシュで積立日を自由に設定 ポイントももらう
【たいたいさん】50代・愛知県・投資額380万円・評価額546万円

「投信をクレジットカードで購入している人は多いと思いますが、私は積立設定日を選びたいので、電子マネーを利用しています」

 クレカ決済はポイント還元があるが、買付日は「月初」が主流。そのため、同時期に買い注文が集中することで価格を押し上げてしまう恐れがあるのだ。現金決済であれば買付日を自由に指定できるが、ポイント還元はない。いったいどうすれば?

「楽天証券だと“両取り”できます。楽天カードで電子マネーの『楽天キャッシュ』をチャージして購入。楽天キャッシュであれば投信の買付日を自由に設定できるし、ポイントも付きます」

新戦略09 IPO当選銘柄を成長投資枠で買って利益を丸ごとゲット!
【コン太さん】50代・愛知県・投資額469万円・評価額760万円

 IPO(新規公開株式)当選銘柄を成長投資枠で買う手もある。IPOは当選率が低いが、当選すれば公開価格で購入できるうえ、上場後の「初値」は高くなることが多い。NISAで買えば、売却時の利益が丸ごとゲットできる。

「短期間で株価が大きく動くIPOこそ、非課税メリットが活きます。ただし、ビジネスモデルを理解できる企業だけに応募します」

 一昨年、実際に購入したのは、半導体メモリーメーカーの『キオクシアホールディングス』だ。

「AI普及によるメモリー需要は拡大すると思って応募しました。株価は急騰し、購入価格から約8倍の価格で売却できました」