「オルカンとS&P500を両方持てば安心」「人気投信なら大きな失敗はない 」――初心者が信じがちな「正解」には、思わぬ落とし穴がある。分散したつもりが偏っていたり、好成績の裏に意外な理由が隠れていたりすることも。投信の選び方を誤ると想定外のリスクを抱えてしまう。相場急落時に慌てないために、新NISA時代の投資の基本を確認しよう!(ダイヤモンドZAi編集部)
オルカンとS&P500、両方持てば安心?
「勘違い分散」に気をつけて
資産形成の基本は、「長期・積立・分散」。投資先を分散することで、損失拡大のリスクを抑えられる。
そもそも投信は、複数の投資先に投資しているため、1本保有するだけで分散効果がある。さらに、2本、3本と本数を増やせば、分散効果がより高まると考えるかもしれない。
しかし、組み合わせ方に注意が必要だ。例えば、人気の高いオルカン(全世界株型)の中身を見ると、約6割が米国株。その一方で、新興国株は1割程度にとどまる。そこに米国株100%の投信を組み合わせると、オルカンだけに投資するよりも、米国株の比率が高まってしまう。
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投信を複数持つことで、分散したつもりになっていたら要注意。重要なのは組み合わせ方だ。それぞれの中身が被っていないか確認して、「勘違い分散」に気を付けよう。
オルカンの好成績はこの先も続く?
初心者が見落としがちな投信のワナ
世界中の企業に投資するオルカンこと「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の2024年の資金流入額は、2.4兆円と前年の3倍以上。そして、年間成績は32%上昇と絶好調だった。
しかし、このままのペースで上昇が続くと考えるのは早計だ。最近3~4年の好成績は、世界企業の業績成長だけが理由ではないからだ。