iDeCoを始めたら、次に悩むのが商品選び。元本確保型は安心に見える一方、手数料で実質目減りすることも。老後資金を効率よく増やすなら、投信の長期積立が有力です。とはいえ、何をどのように選べばよいか、迷う人も多いはず。この記事では、初心者から中上級者まで使える3つの運用戦略を、プロの助言とともに紹介します。(ダイヤモンドZAi編集部)

「ダイヤモンド・ザイ」2025年4月号別冊付録の「今スグ始めるべき?やめとくべき?最新iDeCo入門」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

投信の長期積立で
老後資金を増やそう!

iDeCoで買える商品は投資信託と定期預金・保険の2種類であることを示した図。おすすめは投資信託。リスクはあるが運用次第で老後資金を増やせる。定期預金・保険は元本確保型だから安心だけど実質的には目減りする。
投資信託はプロが投資先を決めて運用してくれる商品。運用タイプや投資先によって背負うリスクと期待できるリターンに差が出る。元本割れもあり得るが、お金を増やせる可能性も。定期預金・保険は元本割れはない分、お金はほとんど増えない。また、iDeCoで積み立てている間は、年2000円ほどの手数料がかかるため、利益を出さないと預けたお金が実質目減りしてしまう。

 iDeCoを始めたら、いよいよ商品選びです。iDeCoで買える商品は投資信託(投信)と、定期預金・保険といった元本確保型商品の2種類です。

 運用成果によってお金が増減する投信より、「元本が確保されている商品のほうが安心」と思うかもしれませんが、ちょっと待って!
 
 元本確保型商品はリスクがない分、リターンもほぼゼロ。しかし、iDeCoで積み立てている間は、安くても年2000円ほど手数料を払います。

 つまり、ある程度の利益を出さないと、手数料負けしてお金が目減りしてしまうのです。老後のお金を少しでも多く用意したいなら投信で運用しましょう。

 投信は運用タイプによって次の3つに分けられます。

投資信託の運用タイプは、低コストで運用できるインデックス型、より大きな利益を狙うアクティブ型、ラクに分散投資できるバランス型、主にこの3つであることを示した図。

●インデックス型・・・日経平均やS&P500など市場平均を表す指数に成績が連動する。コスト(信託報酬)が低い。NISAで人気のオルカンは全世界株のインデックス型。

●アクティブ型・・・プロが独自に銘柄を選定して、市場平均を上回る成績を目指す。信託報酬は高め。好成績とは限らないので、過去の成績を見るなど商品選びは慎重に。

●バランス型・・・国内外の株や債券、不動産(リート)などの投資先から2種類以上を組み合わせた投信。一定の資産配分を維持する作業(リバランス)を自動でしてくれる。

*「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の略称。

 投信のタイプを押さえたら、次は自分に合う選び方へ。リスクのとり方やNISAとの組み合わせを踏まえ、3つの運用戦略を見ていきましょう。