ETFは株式のようにリアルタイムで売買できる。金のETFが話題であるが、実はプラチナや銀にも同様のサービスがあり、少額から投資可能。2025年は金ETFの上場が相次ぎ、低コスト化が進む。ただ、市場価格と実態価格の乖離や流動性リスクには注意が必要である。その一方、プラチナは工業需要の回復で見直されている一面も。(ダイヤモンドZAi編集部)

「ダイヤモンド・ザイ」2024年7月号の「別冊付録 金投資入門」、2026年3月号の「2026年も投信で金を買え! プラチナ&銀も!」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

スポット買いできるETF
株のように即売買できるうえ、プラチナ&銀にも投資可能

金を即買い!
イラスト=今井ヨージ

 手軽に金に投資する手段として、投信のほかにETF(上場投資信託)がある。投信にはほとんどないプラチナや銀に投資するETFもあり、選択肢が広い。

 2025年は金に投資するETFが続々と上場し、これまでよりもさらに少額の3000円前後から投資できるようになった。信託報酬も0・1%台と安いものが目立つ。投信にはないETF最大の特徴といえば、市場が開いている時間にリアルタイム取引ができることだ。

 投資信託は1日1回しか値がつかず、注文時に約定価格が分からない。対して、ETFは株と同じように狙った価格で取引したい投資家に向いている。

●投資信託とETFの特徴

  投資信託 ETF
取引のタイミング 1日1回 リアルタイム
注文方法 金額指定が基本 指値・成行注文
積立
最低投資額 100円〜 約3000円〜

 2025年のように価格変動が激しい相場では、1日の間でも価格が大きく上下する。「今が買い場だ」、「一度利益を確定させたい」と思った瞬間に、ETFは注文を執行できる。

 ただし、金やプラチナのETFは機動力に優れる一方で、ETF特有のリスクがある。それがETFの市場価格と金などの実態価格との“乖離”だ。

金ETFが人気化しすぎで一時割高に
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 ETFは市場の需給で価格が決まる。金投資ブームで、地金の調達を上回るペースでETFに資金が流入。投資人気が過熱すると、金の価値(1口当たり純資産額)よりも割高な価格で取引される乖離が発生する。ETFの取引価格が金の価値よりも割高になったことも。

 実際、2025年10月にETFの「金の果実」などで乖離が生じ、東証がホームページ上で注意喚起したほどだ。ETFはこの点に注意する必要はあるが、自分の判断でより機動的な取引をしたい、という人には使いやすい商品だ。

プラチナは今が狙い目!
主な用途は工業用 環境関連で需要拡大に期待!

 ジュエリーでは金と並んで注目されるプラチナ。今でもクレジットカードは一般的に「ゴールドカード」より、「プラチナカード」のほうがランクは高い。にもかかわらず、国内小売価格は、2015年に金がプラチナの価格を逆転して以降、その差は開くばかりだが、「プラチナは今が買い時」とマーケット・ストラテジィ・インスティチュートの亀井幸一郎さんは見る。

「プラチナの用途は主に工業用。水素技術にはプラチナが使われる。『脱炭素』で水素は注目されており、環境問題は国策になっているので今後の需要増は期待できる。今は積立を始めるのにいいタイミングです」(亀井さん)