スペースX上場で、宇宙ビジネスは夢から巨大市場へ動き出す。スターリンクの収益化、政策追い風、防衛需要を背景に、日本の宇宙関連株にも熱視線が注がれている。一方で、打ち上げ失敗や開発遅延で株価急落のリスクも。夢とリスクが共存する旬テーマで、いま注目の銘柄を総点検する!(ダイヤモンドZAi編集部)

「ダイヤモンド・ザイ」2026年7月号の「いま旬のネタばかり!絶対チェックしておきたいマネー関連の最新トピックス  ZAi NEWS CHANNEL July 2026」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

米スペースX上場で大注目!
時価総額300兆円級IPOの衝撃

 2026年6月、米国で過去に例のない超大規模なIPO(新規上場)が予定されている。IPOするのは天才実業家イーロン・マスク氏率いるロケット企業のスペースX。

 米国での報道等によれば、スペースXの推定時価総額は、約1.75兆~2兆ドル(約260兆~300兆円)。「超巨大株」が誕生する。
 
 期待の背景は、すでに数百万人のユーザを抱える衛星通信「スターリンク」の劇的な収益化だ。宇宙ビジネスが「夢」から「稼げるビジネス」へとフェーズが変わったことを証明した。

 さらに、火星探査を見据えた超大型ロケットの開発で、宇宙輸送コストの劇的な低下が期待されている。今後、関連産業の裾野が爆発的に広がる見通しだ。

宇宙ロケットが発射している写真。発射台の傍にはスペースX社のロケット組立・格納庫がある。
スペースXは米国で6月に上場し、アップルやマイクロソフトなどと並ぶ、巨額の時価総額企業となる見込み。世界的に宇宙セクターへの注目も高まっている。

 スペースXのIPOは、日本の宇宙関連銘柄にも起爆剤になるとみられている。ザイ・アナリストの小林大純さんは以下のポイントを挙げる。
 
「高市政権の『戦略的17分野』への選定や、米国主導の月探査『アルテミス計画』などの政策への期待が株価を押し上げやすい土壌があります。特に防衛省による衛星網整備事業は注目です。

 これで赤字が先行していた衛星関連の新興企業が黒字転換する見通しが立ち、投資対象としての信頼性が一気に高まりました」