株式市場の乱高下で、投資に不安を感じる人は少なくない。リスクを抑えながら運用したいなら、注目したいのが「バランス型」の投資信託。国内外の株式や債券、金などに1本で分散でき、組み合わせの調整もおまかせだ。初心者の最初の1本としても、株式型に追加する投信としても活用しやすく、今ぜひ知っておきたい選択肢だ。(ダイヤモンドZAi編集部)

「ダイヤモンド・ザイ」2026年7月号の「手間いらずで分散投資 暴落が怖い人&初めの1本に最適! まるごとおまかせ投信のススメ バランス型投資信託ベスト6」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

株の乱高下が不安なら
「バランス型投資信託」に注目!

 今年3月、それまで絶好調が続いていた世界の株式市場は大波乱に見舞われた。2月末には5万8000円台だった日経平均株価は、イラン問題のあおりを受けて急落。一時は約5万円となった。不安や焦りを感じた人も多いのではないだろうか。その後の株価は乱高下。4月下旬には一転、最高値を更新したものの、今後どうなるかは分からない。

 投資ではリターン(利益)に目が行きがちだが、リスクを意識することも大切だ。NISAの運用で、大きな利益よりリスクを抑えることを重視したい人もいるだろう。そんな場合におすすめなのが、「バランス型」の投資信託だ。
 
 バランス型は、国内外の株式や債券、さらに金(ゴールド)などを組み合わせた投信。株式100%の投信より、値動きが穏やかで低リスクなことが特徴だ。また、さまざまな資産(投資先)がセットになっているため、投資の基本である「分散」がラクにできる。

 つまり、バランス型のメリットは守りの運用や効率的な投資ができる点にある。

バランス型のメリット、守りの運用や効率的な投資ができることについての記述。具体的にはリスクを抑える、投資先を広げる。
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 「株式だけでは不安と感じる投資家にとって、有効な手段になり得ます」(松井証券の海老澤界さん)

バランス型投信は
ラクに分散できて効率的!

 バランス型のメリットは、まずリスク(値動きの幅)を抑えた投資ができること。下の図で確認してみよう。

株式とバランス型(4資産均等)の値動きを示した図。株式は上昇率が大きいが下がる時の幅も大きい。バランス型は値動きがマイルド。
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 図を見ると、バランス型は株式だけの場合に比べ、上昇幅が小さい代わりに下落幅も小さい。つまり値動きが穏やかなことが分かる。これは株式と債券、国内と海外など、値動きの異なる資産が互いの値動きを相殺するためだ。
 
 「リスクが小さいことはデータで確認されています。今後が不透明な環境でも、購入タイミングを選ばなくていい投信といえます」(SBI証券の川上雅人さん)
 
 もう一つのメリットは、分散投資がカンタンなことだ。例えば「オルカン」に入っていない債券や金、組入比率が小さい新興国株や日本株などにも、1本で投資できる。
 
 もちろん、インデックス投信などを個別に買って組み合わせてもいいのだが、バランス型は最初からセットになっているのでラク。組み合わせ比率の調整(リバランス)も自動で行ってくれる。
 
 「効率的に投資先の分散をしたい人にもおすすめです」(ファンドアナリストの篠田尚子さん)

*「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の愛称。