年初から続いたIPOの「連敗」が、ついに4月で止まった!初値2倍超の銘柄も現れ、冷え込んだ市場ムードは一変。ただし、需給だけで急騰した銘柄には落とし穴もある。相場の追い風は本物か、それとも一過性か。小型IPO高騰の背景と、成長性で見極めるべき買い場・売り時、今後の投資判断のヒントをわかりやすく探る。(ダイヤモンドZAi編集部)
投資家の買い意欲が回復!
ただし受給主導の面も
4月のIPOは8社。4月2日上場のビタブリッドジャパンの初値は、公開価格を下回った。今年のIPO第1号であるTOブックスから同社まで、7銘柄連続で公開価格割れという異例の事態になった。
しかし、4月6日に上場のシステムエグゼで連敗記録がストップすると、その後の公開価格割れはヒトトヒトホールディングスだけに。初値を大きく伸ばす銘柄も出てきた。
4月は日経平均が大幅上昇して6万円の大台に乗せる場面もあり、投資家心理が上向いたようだ。加えて、中東情勢をめぐる不透明感などから、公開価格が低めに設定されたとの見方もある。
「さらに、公募・売出規模が小さいIPOが多かったことも初値高騰の要因と思われます」(ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチアナリストの小林大純さん)
つまり、公開株の換金売りが出にくい小型IPOが多く、株式需給が引き締まりやすかった。
ソフトテックスの初値は公開価格比プラス65%、バトンズにいたっては約2.5倍という高値をつけたが、この2社はいずれも公開規模が5億円あまりとかなり小型のIPOだった。