「移動平均線」は向きに注目しよう。60カ月・24カ月・12カ月の3本すべてが上向きなら、買いだ。上昇トレンドとなるので、上抜けやゴールデンクロスで押し目買いを狙っていこう。ただし、過信は禁物。損切りと利益確定の目安を決めて、着実に運用していこう。同時に、業績や株価指標もしっかりと確認しておきたい。(ダイヤモンドZAi編集部)

「ダイヤモンド・ザイ」2024年3月号の「付録 新NISAで勝つ最強の買いサイン10&売りサインもわかる!」、2025年7月号の「一番売れてる月刊マネー誌ダイヤモンド・ザイのチャート入門」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

移動平均線が3本すべてが上向く!
株価の上昇基調が長期間続いている証し!

「移動平均線」は向きに注目しよう。3本すべてが上向きなら、買いだ。

「投資初心者にまず見てほしいのが最長期間の60カ月移動平均線の向きです。上向きで推移していれば、長期の目線で株価が上昇トレンドにあると判断できます。そのあと、24カ月と12カ月の移動平均線を見て、上向きで推移しているときは狙い目です」(インベストラスト代表取締役・福永博之さん)

長期の移動平均線の向きをチェック!
イラスト=JERRY
2022年半ばごろに長期の移動平均線が横ばいから上向きに転換。3本すべて が上向いてから力強い上昇トレンドとなり、1年で株価が約3倍まで上昇した。
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 上のサンリオの例では、3本すべての移動平均線が上向いてから、株価も右肩上がりで上昇した。長期間で算出した移動平均線ほど、トレンドの信頼性は高い。実際に、サンリオの株価はその後1年近くも上昇を続けた。

 反対に60カ月移動平均線が下向きの場合は要注意だ。12カ月や24カ月の移動平均線が一時的に上を向いていたとしても、大きなトレンドは下落傾向にある。塩漬けしないためにも、60カ月移動平均線が上向くまで待ち、上昇トレンドに付いていくようにしよう。

移動平均線がすべて下向き、売サイン
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 はるやまホールディングスは株価下落に伴い、3本の移動平均線が下向きに。その後、長期にわたって下落基調が続いた。

株価が移動平均線を突破!
多くの投資家が儲かっている状態を示す!

 移動平均線とローソク足の位置関係にも注目しよう。

「移動平均線は株価をもとに算出されているため、2つの位置関係は売買の大きなヒントになります」(福永さん)

 移動平均線はある一定期間の終値の平均値を結んだグラフだ。ローソク足が移動平均線の上にあるということは、株価が過去の平均値より上にいるということ。多くの投資家が儲かっている状態で、売りたい投資家は少なく、株価が今後も上昇していく可能性が高い。ローソク足が移動平均線を下から上抜けたときは、上昇トレンドに転換したと判断できるのだ。

「ポイントはローソク足が移動平均線を上抜けたことを確認してから買うことです。大きな利益を狙って、上抜ける前に買いたい気持ちも分かりますが、移動平均線付近で株価が下落する可能性もあります。トレンドが転換したのを確認してから買いましょう」(福永さん)

株価が移動平均線の上にあると安心
イラスト=JERRY
2020年末に3本の移動平均線を突破。12カ月移動平均線に沿って上昇し、1年半近くローソク足が移動平均線の上に位置した。その後調整したが、2023年7月に再び突破。
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 上の商船三井のチャートでは、株価が移動平均線を超える寸前で反落する値動きが続いていた。いざ突破すると上昇力がすさまじく、株価は約3倍にまで跳ね上がった。

株価が移動平均線を割込む
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 反対にソフトバンクグループは株価が移動平均線を割込む。ローソク足が12カ月線を割込むと、60カ月線に潜込む位置まで急降下。その後、株価は横ばいに。

 このようにローソク足が移動平均線を下抜けたときは、下落トレンドに転換したサインである。早めの利益確定を検討しよう。