移動平均線とは、一定期間の終値の平均をつないだ線のことだ。その向きや株価との位置、また期間を使い分け、複数本でチェックしてみよう。短期・長期線の交差(ゴールデンクロスやデッドクロス)から上昇・下落・もみ合いのトレンドを判断できるはずだ。出現する価格帯(安値圏・高値圏)で意味合いが変わる点も重要になる。(ダイヤモンドZAi編集部)
移動平均線を見れば、トレンドの変化に気づける!
向きや株価との位置関係から判断しよう!
多くのチャートであらかじめ表示されている移動平均線。一定期間の株価の終値を平均してつなぎ合わせたグラフだ。
直近5営業日の終値のA、B、C、D、Eを合計して5で割って出た「353円」が5日間の株価の平均値だ。このように過去5日間の株価の平均値をつなぎ合わせていくと、5日移動平均線ができあがる。また移動平均線の算出期間が短いものから順に、短期線、中期線、長期線と呼ぶ。
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株価は毎日動いて上下しているが、移動平均線は数日分の株価を反映しているため、滑らかな線になる。そのため、長期的なトレンドを把握するのに役立つのだ。
「移動平均線の向きに注目しましょう。移動平均線が上向きになれば上昇トレンドに入ったサイン。一方で、株価が上昇していても、移動平均線が下向きのままではまだ下降トレンドを脱していない可能性が高いです」(インベストラスト代表取締役・福永博之さん)
また、移動平均線は期間の異なる2本または3本をセットで使う。短期の移動平均線は直近の株価に反応しやすい。一方、長期の移動平均線は一時的な値動きにはあまり反応しないので、大きなトレンドを見ることができる。一般的なチャートでは、短期線と中期線の2本がデフォルトで表示されていることが多い。
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日足、週足、月足などローソク足の期間によって、移動平均線の期間も変わる。よく使われる移動平均線の組合わせは、例えば週足チャートだと、短期線は直近13週間の終値の平均値を、中期線は直近26週間の終値の平均値をつないだものである。
証券会社のサイトなどのチャートでは、自由に期間を変更可能。月足チャートの場合は12カ月、24カ月、60カ月の移動平均線がよく使われる。この中で最も長い60カ月移動平均線なら、5年分の株価が反映されており、かなり長期のトレンドが見られるわけだ。
移動平均線は、その向きや株価との位置関係、移動平均線同士や株価との交差に注目することで、現在のトレンドを確認したり、トレンド転換に気づいたりすることができる優れものなのだ。