「チャート分析って、FXやデイトレードで使うものでしょ?」というイメージがあるかもしれない。しかし長期投資にこそ有用なのだ。慣れれば、チャートだけで「上昇トレンドの株」や「そろそろ上昇に転じそうな株」が見分けられるように。業績や株価指数から絞り込んでいくよりも効率的に「次に上がる株」の候補をリストアップできる。(ダイヤモンドZAi編集部)
長期で上がり続ける株がザクザク見つかる!?
株を買うならチャートに要注目なワケ
チャート分析というと、デイトレードやFXで使われるイメージもあるが、長期投資ではどう使うのだろうか?
「株価の上昇トレンドは数年にわたって継続するケースも少なくありません。数年間の株価の動きが見られる月足チャートをチェックして、長期的な上昇トレンドに入る株を早めに買うことができれば、大きな利益を得られます」
そう語るのはインベストラスト代表取締役・福永博之さん。
三菱商事の株価は2018年末から緩やかに下降が続いていたが、2020年末から上昇に転じ、2021年2月に24カ月と60カ月の移動平均線を突破。その後、何度か保ち合い状態になりつつも上値抵抗線を突破して上昇を続けた。2000円台だった株価は2023年6月に7000円を突破している。
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上記のチャートを見てほしい。これは三菱商事の株価だが、2020年の末ごろから約3年も上昇トレンドが続いていることがわかる。この間、「何度も“買いサイン”が出ていた」と福永さんは語る。
「最初の買いタイミングは2021年の2月。緑色の12カ月移動平均線が上向きになり、株価が24カ月と60カ月の2本の移動平均線を突破しています。その後も、上値抵抗線を突破したり、ゴールデンクロスが現れたりしています。このように、買うべきタイミングはいくつもありました」
とはいえ、株価の上昇が始まったあとでは「もう乗り遅れかも」と考えて買いをためらってしまう人もいると思うが……。
「株価は、まず一部の先見性のある投資家が買い始めて、だんだんとそれに乗っかる人が増えて上昇トレンドが生まれます。情報が届くタイミングや、その情報をもとに決断するタイミングには時間差があるからです。長く続く上昇トレンドに早めに気づくためにもチャートを見ることが重要です」(福永さん)
そして、チャート分析は売買のタイミングを見計らうだけでなく、実は銘柄選びの段階でも大いに役に立つという。
「PERやPBRなどの指標や、業績を見て銘柄を選ぶのもいいですが、チャートを先に見てから買いの株を探すのもオススメです。慣れれば一目見ただけでも大まかな株価のトレンドはわかります。チャートの形で注目銘柄をピックアップして、それから業績面をチェックして買う判断をしてもいいでしょう」(福永さん)
チャート分析で、長く持てる「買いの株」を見つけよう!
チャートの大基本、ローソク足とは?
ローソク足の形から株価の先読みも可能!
チャートとは、過去の株価の動きをグラフ化したもの。チャートから株価の動きを予測する手法を「テクニカル分析」と呼ぶ。
まずはチャートのつくりから見ていこう。上の通り、基本のチャートには3つの要素がある。
1.【ローソク足】一定の値動きがわかる!
2.【移動平均線】トレンドの見極めに役立つ!
3.【出来高】取引の活発さが一目瞭然!
中でも重要なのが、上下しながら並ぶ棒だ。これをローソク足といい、1本は始値(はじめね)、終値(おわりね)、高値(たかね)、安値(やすね)の4つの価格で構成される。
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1本のローソク足が示す期間はさまざまだ。
・1日の動きを示す日足(ひあし)
・1週間の週足(しゅうあし)
・1カ月の月足(つきあし)
上記の3つを覚えよう。株価の方向感をザックリ掴みたい時は月足と週足、売買タイミングを細かく見たい時は日足、というようにシーンで使い分けるのがコツ。
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またローソク足には、色にも意味がある。チャートによって異なるが、上のチャートでは始値より終値が高いと赤色(陽線(ようせん))に、始値より終値が低いと青色(陰線(いんせん))となる。
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