元TBSアナウンサーで、現在はPIVOTの映像プロデューサーとして活躍する国山ハセンさん。投資を通じて「世界を動かしているのは米国だ」と気付き、資産の6~7割を投じて米国起業に乗り出した。その覚悟の裏にあるものは?イラク人の父から受け継いだ越境する生き方、そして「おカネを儲けたい」と語る真意に迫る。(ダイヤモンドZAi編集部)

 「ダイヤモンド・ザイ」2026年7月号の「インタビュー連載 あの人に聞きたい!おカネの本音 Vol.47」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

投資であらためて気付く
世界を動かしているのは米国

国山ハセンさんの写真画像。
TBSアナウンサーからPIVOTの映像プロデューサーへと転身、新たなフィールドに飛び込んだ国山ハセンさん

──そもそも、米国で起業したのはどうしてですか?

 「自分投資」と言いながら、実は株式投資もかなりやっているんです。これが、やればやるほど、米国という国のすごさを思い知らされるんです。

 株を始めたばかりのときは、日本株を買ったり、NISAで「オルカン*」を買ったりしていました。

 でも、ある日、「オルカン」の組入銘柄の約6割が米国株であることに気付き、「なんだ、世界を動かしているのは結局、米国じゃないか」とハッとさせられたんです。

──なるほど。

 なぜ、米国はこれほど世界経済に大きな影響力を持っているのか?

 理由はシンプル、どの国よりも多様性に富んでいるからです。テクノロジーを世界中に広げているのは米国だけれど、それを実際に生み出しているのは米国に暮らす中国人やインド人だったりしますからね。

 実際に米国に足を運んで、多様性の中から新しいモノが生まれてくる現場を目の当たりにして、「この熱量と、最先端の技術を、世界中のみんなに届けたい」と強く感じました。

 一方で、日本に埋もれている優れた技術や魅力的な文化を、逆に世界へと発信したい気持ちもあって。そんな想いから、日本で設立していた会社の姉妹会社というかたちで、米国に新しい拠点を立ち上げたんです。

*いわゆるオール・カントリー=全世界株型投信で「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の愛称。