異色の漫才で人気のお笑いコンビ「きつね」。突っ込み担当の大津広次さんは父の会社倒産で約1億円の負債、両親は離婚した。引き取られた母も保証人であり、子どもながらに夜逃げを経験。芸人生活でも約150万円を借金したが、その一部を暗号資産に投資すると…? 波乱万丈の人生で培った大津さんの独自の“おカネ観”に迫った!(渡辺賢一、ダイヤモンドZAi編集部)
──少年時代は、かなりハードな生活を送られたとか。
何しろ、親が多額の借金を抱えましたからね(笑)。最初の父親は建築関係の社長をしていたのですが、知人に手形を持ち逃げされ、会社を潰してしまったんです。1億円近い借金を抱えたあげく、両親は離婚。僕と兄、姉は母に引き取られ、家族4人で暮らすことになったんですが、おかんは借金のうち3000万円の保証人になっていたので、何度も取り立てがやってきて。
──怖かったでしょうね。
そりゃもう。年端も行かない3人の子どもを守りたいと思ったおかんは、僕らを連れて夜逃げするんですが、知人が用意してくれた家はまさかの取り壊し中で、木枠しか残っていない状態でした(笑)。寒さをしのぐため、兄姉と3人で大人の服にくるまり、身を寄せ合って暖を取ったりしました。
母の厳命を無視!
借金で生活をする芸人生活
──壮絶な経験ですね。
幸い、おかんは再婚し、2人目のおとんが借金返済を支援してくれたので、何とか暮らせるようになりました。でも、おかんは「もう借金はこりごりや。あんたら、大人になっても絶対おカネを借りたらあかんで」と言われるようになりましたね。
──言いつけは守ったんですか?
それが全然なんです(笑)。最初の父親から受け継いだ“血”は、相当濃かったみたいで。芸人になってからバイト生活が長く続いたんですが、好きでもない仕事をするのが面倒くさくなり、複数の消費者金融からおカネを借りて生活することにしたんです。
4社から、全部で150万円ぐらい借りたかな? 当たり前だけど、働かないので全然返せなくなり、残りのおカネがあと30万円になったところで、さすがにヤバいと思い、たまたま知人から教えてもらった暗号資産に全部突っ込みました。
それから、「やっぱり働かなあかん」と思ってバイトを始めたんで、何とか食べるだけのおカネは確保できましたが、その間、暗号資産はほったらかしでしたね。