長期投資が可能になった新NISAでは、相場の変動に振り回されず、投資を続ける姿勢が欠かせない。暴落局面は安値を拾えるチャンスだ。局面を見極めて長期運用に活かす姿勢が成果の差につながる。複利と暴落局面を意識した3つの基本戦略を押さえることで、資産の成長スピードは大きく加速するはずだ。(ダイヤモンドZAi編集部)
基本戦略1 積立+αの投資で複利を最大限に活かす!
月3万円積立てるだけで十分な資産がつくれる!
2024年から始まった新NISAは、投資期間が無期限になったため、長期投資ができるようになった。毎月コツコツと積立をして、10年単位の長期で複利運用する効果は想像以上にスゴイのをご存じだろうか。下の図は、毎月3万円と毎月5万円を15〜30年積立した場合に築ける資産額のシミュレーションだ。
人気のオルカンは過去の実績から年利で約8%が期待できる。毎月3万円を25年間積立した場合、投資元本900万円が3.2倍に増えて2858万円も貯まる。積立額を月5万円に増やせば、投資元本1500万円が4737万円になる。
これだけあれば十分、老後準備などには対応できるだろう。だが、オルカンに日本株や好成績のアクティブ投信を組み合わせることで、8%+アルファの利回りを狙える。
仮に年利15%にすることができれば、月3万円でも25年で8810万円に、月5万円なら1.5億円になるのだ。雪だるま式に増える複利の効果は大きいので、運用期間を30年に延ばせば、月3万円で1.8億円に、月5万円なら3億円になる。
基本戦略2 相場に惑わされず長期目線で投資!
株価水準は昔の5倍! 感覚をアップデートしよう
投資を始めてみると、どうしても日々の株価変動が気になってしまうもの。しかし、「初心者は相場に一喜一憂しないこと。ニュースやSNSで日本株暴落などが騒がれても、惑わされないことが大事です」(個人投資家のちょる子さん)。
長期投資では、相場が上がっても下がっても、「投資を続けること」が重要だ。足元では中東情勢などで「日経平均が1000円下がりました!」といったニュースが聞こえてくることも増えてきた。「暴落だ!」という感覚を持つ人も多いだろう。
しかし、ここ数年で日経平均株価はステージが変わった。上の図にあるように、日経平均が1万円台の時は1000円は10%に値した。しかし、最近の日経平均株価の水準だと、1000円の下落は率にして2%程度。長らく続いた1〜2万円台の頃とは違い、「よくある程度」の率なのだ。にもかかわらず、ニュースや新聞では「率」ではなく「額」を強調することが多い。惑わされず、冷静に長期の目線で投資することが資産形成の成功の一歩だ。