新NISAで着実に資産を増やしたいのであれば、時価総額上位の大企業が狙い目だ。時価総額上位で構成されるTOPIX100の成績が安定して優秀であるためだ。プロの専門家が多角的な視点から株主還元の充実度を評価し、成長性と高配当を兼ね備えた有望銘柄を厳選。株価の値上がりと配当の両取りが期待できる人気株20銘柄を紹介する。(ダイヤモンドZAi編集部)

「ダイヤモンド・ザイ」2026年6月号の「NISA新戦略 買いの日本株&投信69」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

人気の大企業こそ大幅上昇を狙いやすい!
NISAで買いの厳選人気株を一挙公開!

 NISAで早く資産を増やしたいなら、大きな値上がり益や高利回りが狙える個別株への投資がおススメだ。では、何を選ぶべきか。その答えのひとつが、「時価総額トップ100」の大企業から選ぶ戦略だ。

 大企業というと「もう株価がそれほど上がらない」というイメージを持つ人もいるだろう。だが実際には、時価総額上位で構成されるTOPIX100は、TOPIXや小型株指数のTOPIX Smallと比べて成績が優れている。世界的な競争力と安定した財務基盤を持つ、日本のエリート企業が揃っているからだ。

実は大型株のほうが株価上昇力がある!
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 さらに今回は、時価総額上位の中から“本当に優れた銘柄”を厳選するため、フィスコの山本泰三さんと白幡玲美さんが3つの軸でスコアリングした。

 3つの軸とは、
(1)株主還元の充実度(配当+優待利回り)
(2)株価の安定度(指数との連動性と個人投資家の数)
(3)買いやすさ(最低購入額) 
だ。

 この3軸で評価したトップ20銘柄は以下の通り。

※下表は左右スクロールできます。

人気株の優良トップ20社 高配当利回りで手頃な銘柄が多い!

総合
順位
コード・銘柄名・市場・株価(4/3)
PER・PBR・1株配・時価総額
総合点 株主還元は充実している? 株価は安定している? 買いやすい?
点数 利回り 点数 個人投資家数 点数 指数連動性
(ベータ値)
点数 最低購入額
厳選1位 9432NTT東P・157.8円・13.3倍・1.35倍・5.3円・14.3兆円 99点 40点 配当 3.36%
優待 9.51%
20点 280万人 19点 0.24 20点 1.6万円
厳選2位 9434ソフトバンク東P・218.8円・19.3倍・3.66倍・8.6円・10.5兆円 99点 40点 配当 3.93%
優待 9.14%
20点 152万人 19点 0.28 20点 2.2万円
厳選3位 5401日本製鉄東P・585円・—倍・0.57倍・24円・3.1兆円 92点 38点 配当 4.10%
優待 0.00%
19点 74万人 16点 0.65 19点 5.9万円
4位 9433KDDI東P・2745円・15.0倍・2.12倍・80円・11.5兆円 87点 37点 配当 2.91%
優待 0.73%
17点 59万人 19点 0.27 14点 27.5万円
5位 7267ホンダ東P・1269円・—倍・0.40倍・70円・5.8兆円 87点 39点 配当 5.52%
優待 0.00%
17点 60万人 12点 0.86 19点 12.7万円
6位 8750第一ライフグループ東P・1472.5円・13.0倍・1.30倍・52円・5.3兆円 85点 39点 配当 3.53%
優待 1.36%
18点 73万人 10点 1.03 18点 14.7万円
7位 3382セブン&アイ・ホールディングス東P・2180円・18.7倍・1.44倍・50円・5.7兆円 83点 35点 配当 2.29%
優待 0.92%
13点 25万人 18点 0.42 17点 21.8万円
厳選8位 2914JT東P・6105円・19.0倍・2.65倍・242円・12.2兆円 82点 38点 配当 3.96%
優待 0.00%
19点 89万人 18点 0.43 7点 61.1万円
厳選9位 4503アステラス製薬東P・2587円・18.5倍・2.63倍・78円・4.7兆円 79点 34点 配当 3.02%
優待 0.00%
16点 45万人 14点 0.77 15点 25.9万円
厳選10位 4502武田薬品工業東P・5802円・59.5倍・1.20倍・200円・9.2兆円 79点 36点 配当 3.45%
優待 0.00%
18点 63万人 17点 0.51 8点 58.0万円
11位 6902デンソー東P・1923円・12.3倍・0.98倍・64円・5.6兆円 78点 35点 配当 3.33%
優待 0.00%
12点 22万人 13点 0.78 18点 19.2万円
12位 6178日本郵政東P・1827円・16.0倍・0.54倍・50円・5.4兆円 77点 31点 配当 2.74%
優待 0.00%
18点 61万人 10点 1.03 18点 18.3万円
13位 5108ブリヂストン東P・3337円・12.5倍・1.16倍・125円・4.5兆円 76点 37点 配当 3.75%
優待 0.00%
11点 18万人 15点 0.69 13点 33.4万円
厳選14位 7203トヨタ自動車東P・3255円・11.9倍・1.09倍・95円・51.4兆円 72点 33点 配当 2.92%
優待 0.00%
19点 118万人 7点 1.17 13点 32.6万円
15位 4689LINEヤフー東P・393.2円・—倍・0.91倍・7.3円・2.7兆円 71点 20点 配当 1.86%
優待 0.00%
13点 24万人 18点 0.41 20点 3.9万円
16位 9503関西電力東P・2694円・8.3倍・0.89倍・75円・3.0兆円 71点 32点 配当 2.78%
優待 0.00%
14点 32万人 10点 1.00 15点 26.9万円
17位 7182ゆうちょ銀行東P・2628.5円・18.7倍・1.00倍・70円・9.4兆円 70点 30点 配当 2.66%
優待 0.00%
17点 56万人 8点 1.12 15点 26.3万円
18位 1925大和ハウス工業東P・5007円・10.7倍・1.14倍・175円・3.3兆円 70点 38点 配当 3.50%
優待 0.40%
6点 8万人 17点 0.53 9点 50.1万円
厳選19位 8306三菱UFJフィナンシャル・グループ東P・2761.5円・—倍・1.46倍・74円・32.8兆円 69点 30点 配当 2.68%
優待 0.00%
20点 120万人 5点 1.26 14点 27.6万円
20位 4568第一三共東P・2863.5円・18.1倍・3.05倍・78円・5.4兆円 68点 30点 配当 2.72%
優待 0.00%
8点 10万人 16点 0.57 14点 28.6万円

※ベータ値は市場全体(TOPIX)に対する株価の値動きの連動度を示す指標で、数値が低いほど相場が大きく動いた局面でも株価が崩れにくい。NTTとソフトバンク、KDDIの優待利回りは長期保有の条件を満たした場合。

 今回の採点は、各項目の1位を最高点として配点。「株主還元の充実度」に40点、「株価の値動きの安定度」に40点、「買いやすさ」に20点を配点し、合計100点満点で評価した。そのトップ20が上の銘柄だ。

教えてくれたのはフィスコの山本泰三さんと白幡玲美さん

 4位のKDDIは子会社の不祥事はあったが、24期連続増配予定でかつ値動きが安定している点に注目だ。

 5位のホンダは、米国関税の逆風による北米での販売低迷などで株価はさえないが、配当利回りが5%台中盤と高い点がランクインの理由だ。

 国内金利上昇の恩恵を受ける6位の第一ライフグループ(旧第一生命ホールディングス)と17位のゆうちょ銀行も要チェックだ。昨年後半から株価が上昇トレンド入りしており、相場混乱の中でも強い動きを見せている。

 そのほか、11位のデンソー、13位のブリヂストン、18位の大和ハウス工業は、配当利回りが3%を超える有望企業だ。こうした銘柄をNISAで組合わせれば、業種の分散にもつながり、安定した値上がりと配当の両取りが狙えるはずだ。

 ここからはプロが厳選した8銘柄を取り上げて解説する。

成長性と安定性を兼ね備えた銘柄が揃う!
トップ銘柄への分散投資で安定した資産増が期待できる

AI活用などにより成長が続く!
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 1位に輝いたのがNTTだ。国内通信最大手として盤石な安定収益を確保しつつ、AI活用やデータセンター投資が新たな成長を牽引する。さらに、15期連続増配を予定し、自社株買いも継続。

 dポイントの長期保有優待も加わり、2年以上3年未満保有した際の配当+優待利回りは約13%と高い。dポイントの長期保有優待がある点も値動きの安定化につながっている。光電融合デバイスの2026年度の商用化も控え、中長期の成長期待も大きい。最低購入額も1万円台と買いやすく、NISAで保有するのに最適な銘柄だ。

収益の多角化が進む!
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 2万円台で買える通信大手のソフトバンクも2位に入った。通信事業の安定収益を土台に、PayPayを軸としたファイナンス事業が着実に拡大。

 配当利回りは約4%と安定配当を継続しており、景気に左右されにくい収益基盤を持つため減配リスクは限定的だ。生成AIやクラウドへの投資が進んでいる点も注目。

成長戦略に積極的!
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 成長性という点では、3位に入った日本製鉄は見逃せない。2030年度に実力利益1兆円超という野心的な目標を掲げ、高成長市場での生産拡大を進める。年間24円の下限配当を設定し、配当の安心感も高い。

 国内最大手の総合鉄鋼メーカーとして高水準の収益力を維持しつつ、米国・インドなど高成長市場での生産拡大を進める。成長余地の大きさに対して株価の割安感が際立つ。

過去最高益を更新!
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 8位のJTも安定力もバツグン。前期は米たばこメーカー「ベクター・グループ」の統合や加熱式たばこ「PLoom AURA」の投入が寄与。今期は売上収益から当期利益まで過去最高を更新見込みで、配当性向75%を目安に年間242円の配当を予定。配当利回りは約4%と高い。