金利上昇によって長い間見向きもされなかった安全資産に光が!「預金しても増えない」時代は終わり、定期預金や個人向け国債、社債、MMFなどでも資産を増やせる可能性が出てきた。安全資産に乗り換えても利益が生まれる時代、銀行に置きっぱなしのお金や低金利時代の商品を見直し、金利を意識した「お金の置き場所」を見直そう!(ダイヤモンドZAi編集部)

「ダイヤモンド・ザイ」2026年5月号の「インフレ&金利のある世界の新常識と処方箋101」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

常に金利を意識して
投資対象を比較せよ!

 長年続いた「預金してもお金が増えない」時代、「金利を気にしない」時代は終わった。ゼロ金利時代の投資は株が主流だったが、金利がある世界では株以外でも資産の増加が期待できるようになる。

 ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんは、インフレ時代の貯蓄と投資について、「利率が高くなった定期預金や債券など、安全性の高い商品を活用することが重要です」とアドバイスする。

 金利があるということは、低リスクでも一定のリターンが得られるということ。定期預金や、個人向け国債などの元本が保証された商品でも運用して資産が増えるのだ。

 その半面、銀行の金利や債券の利率などを比較することが大切になる。

 一方、株式投資には逆風が吹く。金利上昇で企業は資金調達コストが増加するし、投資マネーが株式から預金や債券へ移動するからだ。

 金利上昇時には、資産の預け先や投資対象をしっかりと比較しなければならない。

定期金利が1%超え!まずは預金先を見直そう

「どうせ利息はスズメの涙だから普通預金のまま」という人は、まだ多いだろう。ゼロ金利時代はそれでもよかったが、すでに金利の高い定期預金を探す時代となっている。

定期預金の金利が1%超の主な銀行の一覧表。SBJ銀行がいちばん高い。
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 上の表は、1年定期で金利が1%を超える銀行の一例だ。条件付きのキャンペーンが多いものの、メガバンクよりも定期金利の高い銀行は多い。普通預金のままの人、メガバンクに資産を預けている人は預け替えを検討しよう。

退職金専用の優遇プランを活用

 多くの銀行で退職金専用の優遇金利の定期預金がある。リスクゼロで高金利が得られるので、対象者は活用しよう。

インフレに強い資産を強化する

 インフレ時はおカネの価値が低下するため、現金以外の資産を持つことも重要だ。低金利時代に購入(加入)した固定金利の債券や長期型の保険は、低金利のまま据え置かれるので、見直す必要がある。

インフレに弱い資産とインフレに強い資産の一覧。
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 年金は「マクロ経済スライド」によって、インフレ時には受給額が実質的に減価する仕組みがある。資産を守るために、インフレに強い資産をポートフォリオに組み込んでみよう。