安定した分配金を狙えるJ-REITは、インカム重視の投資先として要チェック。価格下落で割安感が強まる一方、平均分配金利回りは5%超、なかには8%を超える銘柄もある。今回は、2026年秋に注目したい4銘柄を詳しく紹介するほか、人気10銘柄も一覧で比較。分配金利回りや割安度から有望Jリートを探っていこう!(ダイヤモンドZAi編集部)

 「ダイヤモンドZAi」2026年11月号の「買っていい×買ってはいけないをズバリ判定!人気の株500+Jリート14 激辛診断 2026秋」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

インフレ進行に困惑も
平均利回りは5%超!

 Jリート市場は、9月10日に創設25周年を迎えた。だが投資家は、市場発足以来で初めてのインフレ進行に「困惑」している。

 一時反発を見せた東証REIT指数は、7月末からまた下落基調に。日米ともに金融引き締め姿勢で、金利上昇の可能性が強まったことが背景にある。

東証REIT指数の3カ月ごとの騰落率と今後3カ月予測を示す図。6月上旬からいったん反発した後に再び下落し、6~8月は1.4%下落。平均分配金利回りは5月末の5.06%から8月末には5.13%へ上昇。今後3カ月の指数予測は1700~1900ポイント。
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 一方で市場全体の利回りは高く、国内外の金利動向が落ち着けば価格上昇の余地は大きい。

 ただし、価格が低迷中の銘柄には増資を実施することも多く、さらに価格を押し下げる要因となっている。利回りが高くても資産規模が小さい銘柄には注意が必要だ。

 そのほか注目ニュースとして、5月にTOB不成立となったサンケイリアルエステートで再び非公開化の動き。最大投資主の旧村上系ファンドが7月末、リート側に非公開化を提案した。

利回りや成長材料をチェック!
2026年秋 注目のJ-REIT4銘柄

 まずは、分配金や今後の成長に注目したい4銘柄を紹介する。資産内容や業績見通し、価格チャートのポイントをチェックしていこう。

独自の投資戦略に注目!
産業ファンド投資法人(3249)

物件売却益で業績と分配金の予想を上方修正
スポンサーは米国系投資会社のKKR。資産構成では物流施設が5割超を占める。加えて、リート名のとおり工場や研究施設など、産業用不動産を主要な投資対象とする。8月には自動車部品メーカーのサンデンから、前橋市の工場を取得した。投資家への利益還元に積極的で、分配金として売却益などの毎期200~400円分を還元する方針。利回りは6%近く、割安感が極めて強い。600億円の検討物件があり、今後も売却益計上の確度は高い。

産業ファンド投資法人(3249)の紹介。物流施設や産業用不動産に投資し、物件売却益を分配金に還元する方針を紹介。アナリスト判断は「買い」。前回安値が支持線となる価格チャート、業績予想や分配金利回りなどを掲載。
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 なお、各銘柄の評価基準は以下のとおり。

● 銘柄の「規模」は時価総額で評価。5000億円超が5、3500億円超が4、2000億円超が3、1000億円超が2、1000億円以下が1。
●「成長度」は営業収益伸び率。今期予想収益が、前期実績に対して何%増となっているかで採点。
●「割安度」はNAV倍率で評価。1倍以下が5、1.2倍以下が4、1.4倍以下が3、1.6倍以下が2、1.6倍超が1。
● NAV倍率とは、価格を1口当たりNAV(Net Asset Value)で割ったもの。PBR(株価純資産倍率)に近い指標で、小さいほど割安。