『ダイヤモンド・ザイ』では3カ月に1度、独自に算出した「全上場銘柄の理論株価」を掲載している。これは買いたい銘柄が割安か割高か、一目で診断できる便利な指標だ。ザイ編集部では、2026年11月号に掲載した全上場3802銘柄の最新の理論株価を使ってランキングを作成。今回は割安度の拡大度に着目し、上位20位の銘柄を公開する。(財前孝汰郎、ダイヤモンド・ザイ編集部)

※株価は2026年9月2日。株価チャートはマネックス証券。

1位は利益を910億円も上方修正した三菱マテリアル
大幅増益が株価にまだ織り込まれていない!

 上位銘柄を紹介する前に、ビギナーのためにザイの理論株価の仕組みを説明しよう。理論株価とは、会社の成長力、稼ぐ力、資産をもとに、本来あるべき適正な株価水準を算出したものだ。具体的には会社の価値を以下の3つに分けて数値化し、それらを足し合わせて計算している。

●   成長価値:今期の売上高の伸び率をもとに、将来の利益の成長分を数値化したもの 
●   利益価値:1年に生み出す現在の利益を数値化したもので、今期予想の1株純利益×業種ごとの成長性を加味した年数(4~10年)
●   資産価値:これまで蓄えたお金で、前期末の1株あたりの純資産を使用

[利益の織込み年数が6年の場合]
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 一見難しそうだが、使う数字はいずれも決算短信に記載されているものばかりで、仕組みはシンプル。使い方もカンタンで、気になる銘柄の「割安度(株価が理論株価をどれだけ下回っているか)」をチェックするだけだ。株を買う時は割安な銘柄を選ぶのがキホン。長期で見れば割安な株は、理論株価へ向かって上昇していくことが期待できるからだ。

 加えて、3カ月前の理論株価の冊子を持っている人は、3カ月間で割安度がどう変化したかもチェックしてほしい。「30%安」→「40%安」のように割安度がアップしていれば、3カ月前よりお買い得になっているというサイン。ザイの理論株価では、割安度が10ポイント以上拡大した銘柄を赤地のオビに白い文字で掲載している。(ダイヤモンドZAiの有料会員に登録すると、電子ブックで過去の理論株価を閲覧できる。)

 ただし、割安度がアップした銘柄の中にも、理想のパターンと避けたいパターンの2つがある。前者は理論株価が上昇して割安度がアップしたパターン、後者は株価が下がったことで割安度がアップしたパターンだ。

理想の割安度アップ
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 理論株価が上昇しているということは、売上や利益が伸びている証拠だ。理論株価の伸びに株価の伸びが追いついていない場合は、割安度が拡大(左図)し、買い時となる。一方、株価が下落して割安度が拡大したケース(右図)では、株価が下がるようなネガティブな要因が何かあるはず。その要因を確認してから買いを検討しよう。株価と理論株価を3カ月ごとに定期観測し、理想の割安パターンの銘柄を見つけてほしい。