1ドル=163円台まで進んだ円安に、日米協調の為替介入――。一時は円高に振れたものの、円安圧力はなおくすぶる。円安は輸入コスト増で企業を苦しめる一方、海外売上比率の高い輸出企業には強力な追い風となる。為替メリットを利益成長につなげ、業績上振れも期待できる「円安恩恵株」8銘柄をチェックする。(ダイヤモンドZAi編集部)

 「ダイヤモンドZAi」2026年10月号の「AI・半導体株もチェック!中東問題にもコスト増にも強い!最新好決算株31」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

円安基調は止まらない
収益拡大の輸出企業に注目

 本記事では円安が恩恵になる株に注目したい。2026年は円安が加速し、ドル円レートは163円台に。財務省は7月末に日米協調の為替介入を実施した。

ドル円の週足チャート。2026年に円安が進行し、為替介入で一時155円台まで円高に振れたものの、円安基調が続く様子を示す。
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 「ドル円レートは一時155円台まで円高に。効果は一時的で終わる可能性もあるが、しばらくは動向を注視したいところ。米国の利上げが再開されると円安圧力になることに変わりはない」(フィスコの山本泰三さん)

 円安は輸入物価の上昇につながり、企業にとってはコスト増に。一方で、輸出企業は収益が拡大する。海外売上比率が高く、円安の進行に伴い業績拡大が期待できる企業を紹介しよう。

 電動工具で国内トップのマキタは海外売上比率が約8割、魚群探知機や船舶用レーダーの世界大手の古野電気は約7割。いずれも世界で強い競争力を持つ企業だ。

 OSGは「タップ」と呼ばれるねじ穴を作る工具で世界一。こうした企業は製品の値上げも通りやすい。また、抗がん剤に強みを持つ中外製薬や、ユニクロでおなじみのファーストリテイリングなど、高いブランド力を持つ企業も注目だ。

 ここからは、各企業の業績について具体的に見ていこう。

海外売上8割、円安が追い風
マキタ

円安メリットが期待されるマキタを紹介する株式情報。営業利益の増益率は第1四半期17.2%、今期予想は5.1%。北米での販促や海外売上比率約8割の高さによる円安効果を注目材料として掲載。
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 マキタは北米での販促が奏功し、円安効果も加わって売上が拡大した。

 海外売上比率が約8割と高いため、円安が続けば今後も利益を押し上げる要因になりそうだ。業績の上方修正や株主還元の強化にも期待したい。