1ドル=163円台まで進んだ円安に、日米協調の為替介入――。一時は円高に振れたものの、円安圧力はなおくすぶる。円安は輸入コスト増で企業を苦しめる一方、海外売上比率の高い輸出企業には強力な追い風となる。為替メリットを利益成長につなげ、業績上振れも期待できる「円安恩恵株」8銘柄をチェックする。(ダイヤモンドZAi編集部)
円安基調は止まらない
収益拡大の輸出企業に注目
本記事では円安が恩恵になる株に注目したい。2026年は円安が加速し、ドル円レートは163円台に。財務省は7月末に日米協調の為替介入を実施した。
「ドル円レートは一時155円台まで円高に。効果は一時的で終わる可能性もあるが、しばらくは動向を注視したいところ。米国の利上げが再開されると円安圧力になることに変わりはない」(フィスコの山本泰三さん)
円安は輸入物価の上昇につながり、企業にとってはコスト増に。一方で、輸出企業は収益が拡大する。海外売上比率が高く、円安の進行に伴い業績拡大が期待できる企業を紹介しよう。
電動工具で国内トップのマキタは海外売上比率が約8割、魚群探知機や船舶用レーダーの世界大手の古野電気は約7割。いずれも世界で強い競争力を持つ企業だ。
OSGは「タップ」と呼ばれるねじ穴を作る工具で世界一。こうした企業は製品の値上げも通りやすい。また、抗がん剤に強みを持つ中外製薬や、ユニクロでおなじみのファーストリテイリングなど、高いブランド力を持つ企業も注目だ。
ここからは、各企業の業績について具体的に見ていこう。
海外売上8割、円安が追い風
マキタ
マキタは北米での販促が奏功し、円安効果も加わって売上が拡大した。
海外売上比率が約8割と高いため、円安が続けば今後も利益を押し上げる要因になりそうだ。業績の上方修正や株主還元の強化にも期待したい。