円安によるコスト増や中東情勢の不透明感が重しとなるなか、2~3月期決算企業の第1四半期は増益企業が65%に拡大。AI・データセンター関連をはじめ、DX、化学、小売、外食にも好調銘柄が続出した。逆風をはね返し、さらなる上方修正と株価上昇が期待できる「強い株」はどれか。人気の日本株20銘柄を診断する。(ダイヤモンドZAi編集部)

 「ダイヤモンドZAi」2026年10月号の「AI・半導体株もチェック!中東問題にもコスト増にも強い!最新好決算株31」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

増益企業が65%に拡大!
円安・コスト増には警戒

 2月・3月期決算企業の第1四半期決算が出揃った。中東情勢の影響が懸念されたが、全体的に業績は堅調。

 7月末までに発表された684社のうち、第1四半期の営業利益が増益だった企業は433社で65%。前期の55%と比べて増加している。

2~3月期決算企業684社の第1四半期営業損益を前期と比較したグラフ。営業増益の企業は前期の55%(374社)から今期は65%(433社)へ10ポイント増加。今期は2ケタ増益336社、1ケタ増益70社、黒字転換27社で、海外売上比率が高い企業を中心に業績が拡大した。
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 マーケットコメンテーターの岡村友哉さんは「輸出関連株は円安の恩恵がしっかり出ている。AIデータセンター投資の追い風を受ける『ツルハシ銘柄*1』も依然多い」と話す。

 証券アナリストの清水洋介さんは「NECや富士通などのDX関連、そして意外にも化学や小売、外食が堅調だった」と分析する。

 ただ、今後の見通しはまちまちだ。清水さんは「円安によるコスト増の懸念は続き、会社は慎重な見通しにならざるを得ない」と指摘。

 一方、フィスコの山本泰三さんは「アナリストによる今期業績予想の指標*2は第1四半期決算を受けて最高水準に上昇。中東情勢の不透明感もそろそろ後退し、中間決算での上方修正が期待できる」とみる。

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*1 ブームの中心企業ではなく、その産業を支える企業のこと。
*2 リビジョンインデックス。アナリストの業績予想の修正を指数化したもので、景況感を示す。