高配当株を買う場合、長期投資を前提としていることも多いだろう。それなら、ずーーっと"持ちっぱなし"でOKの銘柄を選びたい。そこで注目なのが、ザイが独自に選定する「10年配当株」。“この先10年安心して持てる”、そして増配も大いに期待できる株だ。最新版のトップ100を大公開!(河野拓郎、ダイヤモンドZAi編集部)
“持ちっぱなし”で大丈夫! 過去実績もバツグン!
減配なしで増配期待大の銘柄を選定
「10年配当株」は、ダイヤモンド・ザイが “この先10年安心して持てる”高配当株を選定する企画。上場全銘柄を対象に、配当の実績、今後の配当を支払う余力、配当の元となる業績、経営の安定度などを徹底分析。独自のスコア「10年配当度」を算出し、年に1回、ランキング上位の銘柄を発表している。第8回となるその最新版を、100位まで公開する。
第1回の2019年では、掲載後にコロナショックが発生。しかし、市場全体で60%が減配・無配となる中で、選定した銘柄は、減配がその半分以下の26%という良好な結果となった。その後に評価方法の改良を重ねた結果、第2回(2020年)以降は各年とも減配が2銘柄(4%)以下の驚異的な実績を誇る。第6回(2024年)・第7回(2025年)では、ついに実質減配ゼロを達成した(過去の検証結果については「ザイの「10年配当株」は実績がスゴイ!過去7回の結果を、掲載後の実績と今期予想で徹底検証」を参照)。
減配がないだけでなく、増配が圧倒的に多いことも特徴だ。第7回(2025年)の選定銘柄では増配が86%、そのうち10期以上の連続増配が56%におよぶ(今期の会社予想ベース)。ちなみに、市場全体では増配は44%だ。
ランキングの紹介の前に、独自のスコア「10年配当度」の評価方法を説明しておこう。6項目の計100点満点で、得点が同じ場合は配当利回りが高いほうが上位。また、ランキングは配当利回り3%以上の銘柄を対象としている。
評価基準には入っていないが、企業の配当方針にも注目。減配しないという宣言である「累進配当」や、配当額が利益に左右されない「DOE基準」を方針としてうたっている銘柄は、リスト内に示した(計算方法については「10年配当株ベスト50・TOP10!【安心して持てる利回り3%以上の銘柄でランキング】」を参照)。
配当の実績や余力、業績や稼ぐ力など多面的に評価
● 10年配当度の評価基準
| 評価項目・配点 | 評価内容 |
|---|---|
| 配当維持20点 | 長期で配当を守った実績直近10年で減配なしは20点、1度でも減配ありは0点。景気悪化など厳しい時期でも減配しなかった企業は、今後も配当を維持する可能性が高い。 |
| 増配20点 | 配当を増やす力と姿勢直近10年の増配回数×2点。特に近年はインフレに負けないために、配当が“減らない”だけでなく“増える”ことがより重要となった。 |
| 配当性向10点 | 厳しいときでも配当を支払う余力当期利益のうち配当に回している比率を示す指標で、低いほど高得点。高めのほうが株主還元に積極的といえるが、高すぎると余力がないためだ。 |
| 増益20点 | 配当の源泉となる業績の安定性企業の最終的な儲けで、配当の元となる当期利益の増益回数で評価。業績トレンドを加味するため、現在に近い増益ほど高得点としている。 |
| ROE10点 | 配当の源泉となる業績の安定性“稼ぐ力”を測る指標として重視される、ROE(自己資本利益率)で評価。稼ぐ力が強い企業は、多少の逆風にも負けずに利益と配当を維持できる。 |
| 規模20点 | 配当の源泉となる業績の安定性一般的に、規模が大きいほど経営が安定的で、環境の変化に強くなる。小さすぎると業績のブレが激しくなりがち。時価総額で評価。 |
※上場または持株会社への移行から10期以内の場合は「配当維持」は0点。「増配」と「増益」は上場または持株会社への移行後の回数で、今期会社予想を含む。前の期が無配の場合は増配回数に含まない。変則決算の場合、当期利益は12カ月に換算。前の期が赤字の場合は増益回数に含まない。会社予想が未定の場合は0点、または回数に含まない。
配当も業績も超安定成長
長期保有に最適のベスト3
それでは、ランキングを見ていこう。まずは、栄えあるトップ3を紹介。3銘柄とも実績は文句なし。配当、業績ともにきれいな右肩上がりで伸びており、今後の成長も大いに期待できる。累進配当やDOE基準の明言はないが、長期保有での安心感は非常に高い。次ページからその3銘柄、また、ZAiの雑誌や他の記事では紹介していない51位以下の銘柄について紹介する。