かげやまさんの必勝ワザ1
日経平均PBR1倍割れで買う「ほったらかし投資」
「100年に一度の金融危機と言われたリーマン・ショックの時でも、日経平均はPBR0.8倍で下げ止まりました。つまり『PBRが1倍を割り込んだあたりで相場は底を打つ』と気づいたのです」
実際、2011年と2012年に日経平均のPBRが1倍を割った。絶好の買いチャンスが訪れたのだ。
「これ以上は下がりにくい局面だと考え、それまで貯めていた全額の3000万円を2011年と2012年の2回に分けて投入しました。細かい銘柄分析はいっさい行わず、ファーストリテイリングや楽天グループといった日本の有名企業を約10銘柄購入。誰もが知る大企業を分散して買っておけば、いずれ上がるのは間違いないと考えたのです」
購入後は再び本業に専念し、買った株は完全に放置したままにした。しかし、狙い通り保有銘柄の株価は上昇し続け、2017年には資産が8000万円まで拡大。過去の経済ショックを分析して相場全体の底で買っただけで、見事に資産を倍増させたのだ。
2017年、かげやまさんは保有株をすべて売却。「高配当株投資」へとシフトする。
かげやまさんの必勝ワザ2
10の条件を満たす高配当株を割安時に買い、ダブルの利益を狙う!
「結婚を機に、家族を守るための安定した資産形成を考え始めました。8000万円で配当利回り4%以上の株を買えば、単純計算で年間320万円の配当収入になります。自営業で収入が変動するリスクも、配当金で補えると考えたのです」
高配当株を一度買ったら長く持つ。シンプルな手法だ。ただ、2011〜2012年ごろの投資と違って、購入するのは、独自の条件をクリアした銘柄だけに絞った。
「買ったら一生持ち続ける覚悟なので、銘柄は徹底的に厳選します。狙いは増配が見込める高配当株。独自の10の条件を設定して、減配リスクが低く、倒産する可能性も低い銘柄を徹底的に絞り込みます」
過去の配当実績や業績推移、財務指標も細かくチェック。かげやま流・割安な増配株を買うまでの「3ステップ」をここから詳しく見ていこう。
かげやま流・割安な増配株を買うまでの「3ステップ」
【ステップ1】「10の条件」で銘柄を絞り込む!
まず、配当株を以下の10の条件で絞り込む。これにより、割安で増配余地のある好業績の高配当株だけが残る。
過去の実績を重視する。株主還元を重視している姿勢を評価。業績の安定感や持続性のある配当成長も期待できる。
(2)直近の10年間、増収増益の傾向
時代の流れに負けずに事業を拡大させ続けているかが分かる。本業の稼ぐ力に持続性があるかを見極めるためだ。
(3)営業利益率が5%以上
薄利だと、原材料の値上がりや売上低下で赤字に陥る恐れがある。営業利益率が5%以上あれば、想定外の経済ショックにも対応できる。
(4)会社予想PERが15倍以下
市場の過剰な期待による高値づかみを避けるため。一般的な平均値の15倍以下で買うことで、下落リスクを抑える。
(5)自己資本比率が30%以上
倒産リスクを避けるため。予期せぬ外部環境の変化が起きても、事業を継続できる財務を確保しているかを確認する。
「配当性向」は稼いだ利益のうち、配当に回した比率のことだ。高すぎると配当余力がなく、将来の増配余地が小さい。
(7)有利子負債は当期利益の5倍以下
「5倍以下なら、利益で数年以内に借金が完済できる水準」だという。利上げ局面に入り、借金過多となっている会社は避けたい。
(8)営業キャッシュフローがプラス
売掛金の回収が遅れず、きちんと現金が入っているかを確認しよう。マイナスの場合は健全なビジネスであると判断しづらい。
(9)配当利回りが3.5%以上
直近の配当利回りが低すぎると、増配があっても将来の配当利回りは低いまま。買う時点で3.5%はほしい。
(10)累進配当など、明確な株主還元方針がある
明確な配当方針を公言している姿勢を重視する。経済ショックなどで業績に一時的な落ち込みがあっても減配されにくい。
上記の10個の条件をクリアするのは30銘柄ほどだ。かげやまさんは2026年現在、そのうち15銘柄を保有している。
かげやま流・割安な増配株を買うまでの「3ステップ」
【ステップ2】直近10年間の配当利回りから買いの目安を決める
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かげやま流・ステップ2で「買いの目安」を決める。コロナ禍を除く直近10年の配当利回りから、最も高水準の利回りを買いの目安に。このため、銘柄ごとに「買いの配当利回り」は異なる。
第一ライフグループ(8750)の場合、直近10年の配当利回りが2.5〜3.8%だったので、小数点以下を繰上げて「4%」を買いの目安にした。
かげやま流・割安な増配株を買うまでの「3ステップ」
【ステップ3】配当が変わったら、買いの株価を変更!
最後に、ステップ2で決めた利回りから買いの株価を割り出して、ネット証券で通知がくるように設定。その間に配当が増額修正されたら、買いの株価も引き上げていく。
「例えば、過去10年間の利回りが2〜4%で推移していた場合、一番高い4%を買いの目安とします。その利回りになるまで株価が下がったら、通知が届くようにネット証券で設定。通知がきたら買うだけです。常に株価を監視する必要はなく、非常に簡単です」
上図の第一ライフグループの場合、2026年3月期であれば1株配当54.5円を基準にして、購入ラインを1362.5円にする。2026年5月に今期の1株配当が72円に増配されたので、かげやまさんは購入ラインを1800円に上げた。
配当利回りが高いということは、株価が割安圏ということだ。好業績の株を株価が安い時に買うことができれば、配当目的でありながら値上がり益も同時に狙える。
本記事は、ダイヤモンドZAiの内容紹介を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で運営しているものではありません。投資は自己責任において行ってください。