AIや半導体の関連株の躍進が目立つ相場だが、高配当株を買うチャンス! ただし、インフレ&金利の上昇時代になって、高配当株を選ぶ基準も激変した。単に配当利回りで選ぶのではなく、増える&上がる高配当株を狙う必要がある。そこでインフレに勝てる高配当株の選び方と具体的な銘柄をとことん紹介していく!(ダイヤモンドZAi編集部)

「ダイヤモンドZAi」2026年9月号「インフレに勝てる! 上がる&増える 高配当株143」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

誰もが知るあの人気株が!?
利回り上昇で買いの好機に!

連続増配で老後も安心!
イラスト=てぶくろ星人

 好調な日経平均の裏で、実は多くの人気株の株価が下落中。AI銘柄への資金集中や、中東紛争のあおりを受け、実力に対して株価が“下がりすぎ”ている銘柄も多い。配当利回りが上昇し、絶好の買い場だ。

 そこで株価回復が期待できる14の人気高配当株をプロが厳選。時価総額順に紹介しよう。

 日本のトップ企業、トヨタ自動車がその一つ。配当利回りはなんと3.5%まで上昇している。志田さんは「中東紛争が終結すれば、株価が3300円(PBR1倍の水準)に回復するのも時間の問題」とみる。

【7203 トヨタ自動車】

トヨタ自動車が3%台半ばの利回りは超お買い得!

資材費高騰の逆風の中、トヨタ・レクサス販売台数は前期比微増の見通し。
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 今期は中東情勢の悪化を織込みながら、販売台数の見通しは1050万台と前期並みを維持。強い需要と生産能力を示した。営業減益の計画だが、大半は中東の影響。資材の高騰を原価率の改善で打返し、中東の影響を除く減益分を1000億円以下にとどめた点を評価。日本を代表する企業が配当利回り3.5%、PBR0.8倍台で買える好機だ。

 武田薬品工業とSUBARUは累進配当を宣言。前期のような最終赤字や減益の局面でも安定配当が期待できる。

【4502 武田薬品工業】

武田薬品工業は治療薬からワクチンまで幅広く展開
抗がん剤や、血漿分画製剤、ワクチンなども手掛ける。国内製薬の売上トップ。
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 AI関連への人気集中に伴い、医薬品などディフェンシブ業種が敬遠され株価が下落。ただ、今期は期待できる大型新薬が豊富だ。米国で申請中のナルコレプシー(睡眠障害)や真性多血症の新薬が8月に認可される見通し。また、7〜9月頃には乾癬の新薬の申請が予定されている。新薬イベントが増える8月頃から株価は回復していくだろう。主力製品の売上も堅調。

【7270 SUBARU】

SUBARUは「アイサイト」など安全性能に強み
インプレッサ(左)やフォレスター(右)が人気車種。
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 北米市場で安定した収益基盤を確立。クルマの安全性能や走行性能の高さから固定ファン層を持つ。前期は米国追加関税に原材料高も重なり大幅減益に。株価下落の主因となったが、今期は回復に転じる計画。外部環境の落着きとともに収益正常化が見えてくれば株価も見直しへ。

 PBR0.6倍、配当利回り4.6%と際立つ割安感が魅力だ。高配当を受取りながら、株価の回復を待ちたい。

 一方で大和ハウス工業も米国事業を拡大中。17期連続の増配予定と、株主還元に積極的だ。

【1925 大和ハウス工業】

大和ハウス工業はデータセンター関連でも期待
M&Aを重ね米国事業を拡大。戸建・賃貸住宅ともに成長が著しい。大型商業施設にも注力。
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 請負中心から賃貸・物流施設の運営などストック型収益への転換を進め、安定性と成長性の両立が進んでいる。米国を中心にM&A戦略で収益機会を拡大し、海外売上比率は61%に。住友電設を傘下に取込み、データセンターなど高成長分野での受注力強化も期待される。建設資材価格の高騰を織込み、今期は減益を見込むが、計画は保守的。減益でも増配を継続。

※本記事の銘柄選定と分析コメントは、山和証券の志田憲太郎さん、ザイのアナリストの小林大純さん、仲村幸浩さん。データは2026年7月3日時点。「累」は累進配当、「D」はDOEを配当方針として採用。