2026年1~7月末までの株主優待の新設は95社!株主優待株の増加で投資の選択肢が増える半面、おトクな銘柄を探すのが難しくなる側面もある。そこで、2026年1~7月末の間に株主優待を新設した銘柄を、優待+配当利回りのランキング形式で紹介!(上尾歩、ダイヤモンドZAi編集部)

※以下、スマホでは表は左右スクロールできます。

上位10社は優待+配当利回りが6.3%超!
デジタルギフト優待が多くを占めた

 2026年1~7月末までの新設数95件は2025年と同水準で、株主優待による株主還元強化の動きは継続している。さらに、件数の多さだけでなく、おトク度を測る指標の「優待+配当利回り」が高い銘柄も豊作だ。

「優待+配当利回り」とは、株主優待の価値と配当金を合わせた「株主への年間総合リターン」が、投資金額に対してどれくらいの割合になるかを示す指標だ。計算式は(1株あたりの年間配当金+1株あたりの株主優待の年間換算価値)÷株価×100 (%)で、配当利回りと同様、数値が高いほどリターン率が高い。株主優待投資でおなじみの桐谷広人さんは、「『優待+配当利回り』4%以上がひとつの目安」と公言しており、ポピュラーになりつつある指標と言える。

 では株主優待を新設した株の顔ぶれを見ていこう。2026年前半の株主優待株の大きな特徴は「高利回り」だ。桐谷さんが目安とする「優待+配当利回り4%以上」の株は95銘柄中39銘柄もあった(8月26日時点)。そこで、「優待+配当利回り」順でランキング。利回りは、優待がもらえる最小単元で、最も利回りが高い条件(長期保有による優遇がある場合は、そちらを優先)で作成した。まずは上位10銘柄から見ていこう!

優待+配当利回り17%超も‼ デジタルギフト優待が4銘柄ランクイン!

●2026年1月~7月末の優待新設株の優待+配当利回りランキングトップ10

●2026年1月~7月末の優待新設株の優待+配当利回りランキングトップ10
順位 銘柄名
(コード)
優待内容 権利確定日 優待+
配当利回り
配当利回り 株価 最低投資額
1位 エディア(3935) 自社サービス「まるくじ」「くじコレ」のクーポン5000円100株:継続保有1年未満1枚、1年2枚500株:継続保有1年未満2枚、1年3枚 2月末 17.21% 2.50% 680円 7万円
2位 ストライダーズ(9816) ①通販・宿泊の割引券②賃貸物件・仲介手数料割引100株:①1000円+②+③ 500株:①2000円+②+③1000株:①3000円+②+③ 1万株:①5000円+②+③※ZIPAIRポイント10万Pが当たる抽選優待もある。 9月末
3月末
9.65% 1.93% 259円 3万円
3位 GLC GROUP(2970) デジタルギフト400株:継続保有半年2万円 12月末
6月末
9.38% 0.00% 1066円 43万円
4位 ソケッツ(3634) ①タワーレコードギフトカード②TOHOシネマズギフトカード100株:継続保有1年未満:①1500円、1年②3000円、3年①1500円+②3000円 3月末 8.42% 0.99% 606円 6万円
5位 駅探(3646) デジタルギフト500株:継続保有1年1万円 3月末 8.21% 2.35% 341円 17万円
6位 コスモスイニシア(8844) 宿泊割引クーポン300株:1万5000円 3月末 7.95% 4.09% 1295円 39万円
7位 グローバルキッズCOMPANY(6189) デジタルギフト(giftee Boxポイント)500株:継続保有半年1万ポイント 9月末
3月末
7.80% 3.90% 1026円 51万円
8位 IDOM(7599) デジタルギフト100株:継続保有1年2500円500株:継続保有1年1万3500円1000株:継続保有1年3万円 2月末
8月末
7.18% 3.30% 1287円 13万円
9位 アトラエ(6194) プレミアム優待倶楽部ポイント500株:1万ポイント 700株:2万ポイント 1000株:3万ポイント1500株:4万8000ポイント 2000株:6万5000ポイント※27年10月末からは継続保有1年が条件。 10月末 6.38% 4.14% 893円 45万円
10位 京阪神ビルディング(8818) プレミアム優待倶楽部ポイント600株:2万5000ポイント1000株:5万ポイント 9月末 6.37% 2.67% 1125円 68万円

※株価は2026年8月26日終値。優待利回りは最低単元でもらえる優待の最高額(丸囲み文字の「長」がある場合、継続保有条件の最長期間)で計算した。初回の権利確定のみ贈呈金額などの条件が異なる場合は、通常時の優待内容で計算した。

 トップに輝いたのは、IP(知的財産)ビジネスや出版を手掛けるエディア(3935)。優待内容は、自社が手がけるオンラインの抽選くじ(マンガやアニメのキャラクターグッズが中心)で使えるクーポンだ。優待+配当利回りは、株を買った初年度から約10%ある。さらに、1年継続保有すると約17%強の超高利回りに! 趣味が合う人にはかなりおトクだ。

 3位のGLC GROUP(2970)の優待+配当利回りは9.38%。優待品は、好みのポイントや電子マネーに交換できるデジタルギフトだ。PayPayマネーライト、Amazonギフトカード、QUOカードPay、dポイント、au PAY ギフトカードなどと交換できる。株主優待をもらうためには400株を半年以上継続保有する必要がある。2026年前半の優待新設株は、同社のように、最低単元=100株の保有では優待がもらえない会社が多い点には注意が必要だ。優待獲得に必要な最低投資額は表を参考にしてほしい。約40万円の投資で半年に1度2万円、年間で4万円がもらえるのは魅力的だ。ただし、無配のため、株主優待が廃止された時のリスクが大きい点には注意したい。

 その他、5位の駅探(3646)はじめ、ランキングトップ10のうち、4銘柄の優待品がデジタルギフトだ。普段の買物などに使える便利さで人気を集めており、優待品の定番となりつつある。特に7位のグローバルキッズCOMPANY(6189)や8位のIDOM(7599)は、配当利回りが3%超ある。優待に加え、高配当も狙える銘柄だ。

 一方、2位のストライダーズ(9816)や6位のコスモスイニシア(8844)は自社グループが運営するホテルのクーポン券など。4位のソケッツ(3634)はタワーレコードやTOHOシネマズで使えるギフト券だ。いずれもレジャー好きにはうれしい優待品で、優待+配当利回りは7%超と高水準。コスモスイニシアは300株必要だが、クーポン券は1万5000円分と高額な上、配当利回りも4%以上ある。

 9位のアトラエ(6194)と10位の京阪神ビルディング(8818)は、プレミアム優待倶楽部のポイントがもらえる。プレミアム優待倶楽部は、貯めたポイントに応じて好みの商品(食品、電化製品、雑貨など)と交換できるカタログギフトサービス。優待株は株の保有単元が少ないほど優待利回りが高くなる設計の会社が多いが、2社とも保有株数が多いほど優待利回りが上がる。アトラエは2000株保有で「優待+配当利回り」が7.78%に。資金に余裕がある人は、まとまった株数を保有するのも手だ。