デイリーZAi今日の注目株

◆今日の内容を10秒でチェック!

  • ・日経平均は3日続伸、一時1900円高…韓国株安で失速する場面も
  • ・決算のJフロント急反落、味の素は電子材料に期待
  • ・「株主優待」廃止が新設上回るも…魅力向上の動きは継続!

【1】今日の株式相場&話題株 早わかり!
3日続伸、一時1900円高…韓国株安で失速する場面も

【今日の相場】

 日経平均株価は3日続伸! 6月30日の米国市場ではNYダウが連日で過去最高値を更新した。半導体関連株の買いが続き、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4%近い上昇となった。また、日銀が今朝発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)では景況感が一段と改善。これらを受け、今日の日経平均株価は朝方に一時7万1962.34円(+1900.02円)まで上昇したが、前場の取引終盤には上げ幅を2ケタに縮める場面もあった。半導体株の比率が高い韓国総合株価指数(KOSPI)が下落し、東京市場でも売りにつながったようだ。売買代金上位では太陽誘電が大幅高となる一方、キオクシアホールディングスは下落した。

 引き続きハイテク株物色は活発だが、新四半期に入って機関投資家から利益確定売りが出やすいとも考えられる。X(旧ツイッター)の音声チャット「スペース」での解説を改めて参考にしてほしい。なお、今日は欧州中央銀行(ECB)の討論会にウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長らが参加するほか、6月のADP全米雇用リポートなどが発表されるので注視しよう。
【※Xスペース配信(6月29日)はコチラから】
https://x.com/ZAiClub/status/2071442639711523289

主要指数(スマホでは左右スクロール可)

指数 終値 方向 前日比
日経平均 70474.96円 +412.64円
グロース250 699.67 -6.95
NYダウ 52319.20ドル +136.46ドル
6月30日
ナスダック 26213.720 ↑↑ +393.576
6月30日

■日経平均株価チャート/日足・6カ月

チャート提供:マネックス証券
チャート提供:マネックス証券
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【今日の話題株】

J.フロント リテイリング(3086)

3342円(-275円)

2027年2月期の第1四半期(3~5月)決算を発表し、事業利益(本業のもうけに相当)が前年同期比1.7%増の141億円となった。百貨店事業では外商を中心とした国内売上や免税売上が増加する一方、前年の万博関連売上の反動減があった。直近では連日で上場来高値を更新していただけに、やや物足りない決算と受け止められて売りがかさんだようだ(6月30日号参照)。

味の素(2802)

6175円(+302円)

前日に電子材料事業の説明会を開催した。半導体パッケージ基板の層間絶縁フィルム「味の素ビルドアップフィルム(ABF)」は95%超のシェアを誇り、半導体市場の成長とともに事業を拡大。AIの技術進化に伴う需要拡大やそれに応えるための開発・生産体制、また利益率の更なる向上余地などが示されたことで、ポジティブに受け止められたようだ。

マネックスグループ(8698)

660円(+36円)

「物言う株主(アクティビスト)」として知られる香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが大量報告書を提出。6月23日時点でマネックスG株5.15%を保有していることが明らかになった。保有目的は「純投資」としているが、今後何らかの要求が出てくるのではとの思惑から買いが入ったようだ。オアシスは2022年にもマネックスG株を5%超取得していた。

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【2】水曜コーナー「ザイアナリスト小林大純『気になるあの株!』」
優待廃止が新設上回るも…魅力向上の動きは継続!

 今日は6月に発表された株主優待の変更を確認しよう。適時開示の表題で確認できる限り、6月は5社が優待制度を廃止する一方、4社が優待制度を新設した(一時的な見送りや再開、1回限りの実施などは除く)。廃止が新設を上回ったのは1つの転機となるかもしれない。東証の上場維持基準の厳格化に伴う改善期間が3月末から順次終わっており、基準適合に向けた優待新設が一服する可能性もあるのは以前述べた通りだ。

 また、優待廃止の理由に目を向けてみると、上場廃止予定となったことによるものはサツドラホールディングス(MBO=経営陣が参加する買収を実施)のみだ。優待を実施することによる負担とメリットをよりシビアに精査した上で、継続の是非を判断する企業が出始めたように感じられる。

 もっとも、「ファン株主」づくりの施策として優待を積極活用する企業はなお多そうだ。パーク24は2020年10月期から中止していた優待を再開すると発表している。カーシェアリングサービス「タイムズカー」入会特典やカーシェアeチケットといった内容だ。パーク24については週刊・電子ブック『ウィークリー・ダイヤモンドZAi』6月29日号(6月27日発売)で詳しく解説したので、カーシェアをよく利用し、優待をもらいながら長期投資したい人はご一読を。

 富士急行8月末基準で記念優待を実施し、遊園地フリーパスペアチケット引換券1枚を贈呈する。また、新規株主や買い増し株主を対象に特別プレゼントキャンペーンも実施するという。富士急をめぐっては、「物言う株主(アクティビスト)」として知られる英ファンドによる株の保有が明らかになっている(6月10日号参照)。かねて指摘している通り、こうした「物言う株主」の活発化も企業の「ファン株主」づくりを後押ししていることがうかがえる。

 株式分割を実施して最低投資額を引き下げるとともに、分割後100株から優待を贈呈する企業も引き続き多い。居酒屋「鳥貴族」のエターナルホスピタリティグループ、ステーキ店のブロンコビリー、スーパーのバローホールディングス優待がより取得しやすくなるのでチェックしておこう。

 コクヨ新たな株数区分を新設したことで、必要な投資額が少なくなった(ただし半年以上の継続保有が必要)。王将フードサービス優待券を増額したのもうれしい。このように、優待の魅力を向上させるための見直しの動きは活発なので、たとえ新設が一服しても悲観する必要はないだろう。なお、ニチレイ優待基準日を3月末→12月末に変更したので注意しよう。
(ザイ優待アナリスト 小林大純)

パーク24が優待再開、富士急行は記念優待を実施、エターナルホスピタリティグループ・ブロンコビリー・バローホールディングスは株式分割後100株から優待、コクヨや王将フードサービスにも注目…6月発表の株主優待変更はこちら!
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小林大純

ダイヤモンド・ザイ アナリスト

早稲田大学法学部卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科(現経営管理研究科)修了(MBA)。金融情報サービス会社などを経て現職。日本株アナリストとして各種メディアで活動中。

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