インフレ再燃や利上げ観測、中東情勢で米国株の選別が難しくなるなか、狙うべきは逆風に負けない強みを持つ銘柄だ。コスト高に苦しむ銘柄がある一方、AIインフラ需要、ブランド力、医薬品、高配当などを武器に成長が期待される銘柄もある。どの銘柄に上昇余地があり、どこに注意すべきか。注目株の投資判断を徹底診断する!(ダイヤモンドZAi編集部)
インフレ再燃で米国株に明暗
逆風に強い銘柄を探せ!
イラン紛争によるエネルギー価格の上昇などで、インフレが加速している。利上げ観測も強まり、景気の先行きが見通しづらい状況だ。
生活必需品やエネルギーなど、伝統的な業種が多いニューヨーク証券取引所の上場銘柄に影響を与えている。
マクドナルドやプロクター・アンド・ギャンブルは、インフレによるコスト上昇や消費意欲低下が逆風となっている。株価の上昇余地は小さく、どちらも「中立」に据え置かれた。
【注目銘柄1 マクドナルド】
<銘柄診断>
これまで低価格メニューが売上を支えてきたが、インフレによる低所得者層の需要鈍化が響く。業績の先行きは不透明だが、指標面の割安さと配当水準から株価の下値余地は限定的だ。
【注目銘柄2 プロクター・アンド・ギャンブル】
<銘柄診断>
ベビー用品からヘアケアまで幅広い日用品を製造。トランプ関税に加え、製品に必須の石油やプラスチックなどの価格高騰が収益の圧迫要因に。足元のインフレ再燃による消費意欲の悪化も気がかりだ。外部環境は良くないが連続増配実績が株価の支えになっている。
一方、エネルギー関連は油価上昇の恩恵を受けるものの、中東情勢の不透明感がリスクとして意識されている。
シェブロンはこうした環境を踏まえ、判断が「買い」から「強気」に引き下げられた。
【注目銘柄3 シェブロン】
<銘柄診断>
原油や天然ガスの生産から販売までを担う。原油価格の高騰が追い風となり、1〜3月期の1株利益が市場予想を大きく上回った。ただ、油価は高止まりが続くがイラン情勢が懸念材料だ。イラン紛争の先行きに不透明感があり、「強気」に引き下げる。