何歳まで、生きるのか。そんなことは誰にも分からない。だからこそ「老後の資金計画は100歳を寿命として考えましょう」とフィンウェル研究所の野尻哲史さんは語る。例えば年金以外に毎月10万円必要であれば、総額で4200万円もの大金が老後で必要に。そのため人生を3つのフェーズに区切り、事前に資金の計画を練っていこう。(ダイヤモンドZAi編集部)

「ダイヤモンドZAi」2026年8月号「インフレに負けない! 老後のお金計画アップデート大作戦」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

寿命は100歳として設計!
80歳でいくら必要か定める

 人生100年時代──65歳でリタイアしてもその後に続く人生は長い。現役時代に築いた老後資金をどのように使っていけばいいのか。フィンウェル研究所の野尻哲史さんのアドバイスを基に、資産の賢い取崩し方を本記事では紹介していく。

教えてくれたのはフィンウェル研究所の野尻哲史さん!

 最初に迷うのは「老後は何歳までか」だろう。日本人の平均寿命は男性約81歳、女性約87歳。しかし、若くして死亡した人を除き、65歳まで生きた人の寿命はさらに2〜3年長い。女性は4人に1人、男性は10人に1人が95歳以上まで生きる。

分からないから寿命は100歳で設計する
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「自分が何歳まで生きるのか、考えても分かりません。老後の資金計画は保守的に100歳を寿命として立てましょう」(野尻さん)

 次にやることは年金のほかにいくら必要かという計算。100歳までに必要な総額を把握しよう。例えば、年金以外に毎月10万円必要なら、10万円×12カ月×35年(65〜100歳)で、総額4200万円が老後に必要な総額になる。

まずは収支を把握して計算
イラスト=前田はんきち
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 ただし、65歳時に4200万円なくても焦ることはない。足りない分は、働くことで補ったり、運用して増やしたりすることで資産寿命つまり取崩す期間を延命させることができる。

運用することで資産寿命を延ばす
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 重要なのは、リタイア時と80歳時にいくら残すかという視点だ。