ダイヤモンドZAiの優待アナリスト・小林大純とともに株主優待の最新情報をチェック! 新設・拡充でよりオトクになった株主優待から、アナリストのオススメ株主優待株までお届けします。今回は7月28日~8月14日の発表分をチェック! 今回は特に、優待新設で注目される「花王」を買っていいのか徹底解説! 株式分割で必要な投資額がグッと下がった銘柄なども紹介します。(小林大純、ダイヤモンドZAi編集部)
● 7~8月の株主優待 新設・拡充リスト!(7月28日~8月14日)
この記事をご覧いただきありがとうございます! ダイヤモンドZAi株主優待アナリストの小林大純です。この連載では月に2度、株主優待に関する企業の発表をまとめ、最新動向をお届けします。アナリストならではの視点をもとに、株主優待の最新トレンドを解説しつつ、新設・拡充でオトクになった銘柄やオススメ銘柄もご紹介。株主優待投資に役立つ情報が盛りだくさんですので、参考にしていただければ幸いです。
大企業も株主優待新設に踏み切る切実なワケ
「物言う株主」台頭などで「ファン株主」づくり
さて、今回は7月28日~8月14日に発表された株主優待の変更を確認しましょう。この期間は2社が優待制度を廃止する一方、14社が優待制度を新設しました。ちょうど決算発表シーズン中だったこともあり、前回に続き優待の新設が多かったですね。
株主優待を新設した企業の時価総額を見ると、100億円未満の企業が4社、100~1000億円の企業が8社、1000億円以上の企業が2社となっています。これを踏まえると、東証の上場維持基準を満たすため、あるいは10月から始まる新TOPIX(東証株価指数)に残留するための優待新設が続いていると考えられます。
ただ、今回の新設の目玉と言えば、やはり花王でしょう。上場維持基準の未達や新TOPIXからの除外などといった事情とは無縁そうな大企業でも、ここ数年は株主優待の新設が相次いでいます。それはなぜでしょう?
近年、日本企業は株式持ち合いの解消を進めていますが、その一方で「物言う株主(アクティビスト)」が日本での活動を活発化させています。物言う株主との攻防をにらみ、グループ企業や取引先に代わって会社を支持してくれる存在として期待されるのが個人株主です。折しも2024年から新NISA(少額投資非課税制度)がスタートし、個人投資家のすそ野が拡大する中で、「ファン株主」づくりの一環として優待が積極的に活用されているという事情があるわけです。
実際、花王も物言う株主として知られる香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントとの攻防が続いています。企業にとっては切実な事情ですが、投資初心者でも手が出しやすい大企業で株主優待の新設・拡充が見込めそうなのはうれしいですね。
さて、次ページでは「株主優待を新設した花王は買いか?」について徹底解説! また、株式分割で必要な投資額がグッと下がった銘柄など、オトクに株主優待を楽しむための情報も満載です。ぜひ最後まで読んで優待投資に活用してください!