ドル/円は日米の協調介入により、一時円高となった。ただしそれでも52週線が上向きであり、中長期の円安基調は維持。13・26週線を再突破すれば、163.99円の再チャレンジが視野に入る。一方で155円割れなら、円高圧力が強まり150円が下値の目安に。またユーロ/円も米当局がユーロ売り・円買いを実施した。(ダイヤモンドZAi編集部)

「ダイヤモンドZAi」2026年10月号「毎月行う定点観測 3カ月先を読む! 為替の透視図」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

ドル/円の予測
52週線は上向きを維持 円安基調は継続とみる

教えてくれたのは株式会社外為どっとコム総合研究所の宇栄原宗平さん!
撮影=山本祐之
株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 
宇栄原宗平さん

国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)。「外為どっとコム 公式FX初心者ch」(YouTube)でドル/円を中心に相場分析を発信中。https://www.youTube.com/@gaitamesk_com

 日米の協調介入で円高に。短期的にはさらなる介入への警戒感も残るが、中長期的な円安基調は継続。

 ドル/円は円安が進行し続け、2026年7月には163.99円と、1986年11月以来の円安水準になりました。しかし、その後は7月末の介入で円高が進み、一時は155.22円をつけました。

ドル円の週足チャート
日米の協調介入で円高が進んだが中長期の円安基調に変化はない。7月末の介入で約9円の値幅を伴う大陰線が出現。13・26週線を割込んだが、52週線上で踏み止まる。
チャート提供:外為どっとコム ※チャートは2026年8月3日14時時点。
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 ただ、依然として移動平均線は強気のパーフェクトオーダー*1を形成しています。しかも、52週線は明確に上向きを維持しています。このことから、中長期の円安基調に変化はないとみます。再び13・26週線を突破するようなら、円安基調の再開と判断され、163.99円突破を再び試す展開が視野に入ります。

*1 強気のパーフェクトオーダー 3本の移動平均線が上から短期・中期・長期の順に並んでいる状態。強い上昇トレンドを示唆。

 一方で、155円を割込むようなら、円高の機運がやや高まります。その際には、1月の安値152.09円や心理的節目の150.00円が下値のメドとして意識されます。

ドル円の月足チャートは12・36カ月線は円安継続を示唆
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 約40年ぶりの円安水準から反落して大陰線を形成。ただ、3本の移動平均線は上向きで、中長期的な円安基調に変化はない。6カ月線を上抜ければ163円台を試す展開へ。