職人一家に育った影響が大きい!
父は一人親方の大工だった
──なぜ、そうした“スキマ”に目が向くのでしょうか。
職人一家に育った影響は大きいと思います。父は一人親方の大工でした。会社員のように勤務時間が決まっているわけではなく、仕事があれば日曜でも働くし、仕事がなければ平日でも休む。そして空いた時間に趣味を楽しんだり、別の仕事を見つけて稼いだりしていました。
たとえば、父が少し良いトラックを買ったことがあったんです。仕事がない日にそのトラックを使って引っ越しなどの単発仕事を受けて、たったの1カ月ほどで元を取ってしまったんです。祖父も炭焼きをしながら、その時々で山にある売れるものを見つけて現金に換えていました。
だから私にとっては、「仕事は会社から与えられるもの」というより、身の周りから自分で見つけてつくるものという感覚のほうが自然だった。
──現在の働き方やおカネの考え方にも、その影響があるのでしょうか。
間違いなくあります。父は、そこそこ働き、空いた時間には釣りなどの趣味を楽しみ、必要なら小さな仕事で稼ぐ。大金持ちではないけれど、自分で時間をコントロールしながら生活していました。
私自身、企業家を長く研究してきて、会社を大きくすることや大金を稼ぐことだけが人生の成功ではないと感じるようになりました。
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研究者という比較的自由な仕事に就いたのだから、自分も興味のあることにどんどん首を突っ込みたい。そして、そこで見つけたものを研究や本、仕事に変えていけばいい。考えてみれば、私が今やっていることは、父や祖父の生き方とそれほど変わらないのかもしれません。
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