タワマン投資術を元フジアナ西岡孝洋さんが教えてくれた。地域を“ズラす”買替え・再開発エリアの思考を重視する。家に住んでは、売りを繰り返し、資産を拡大。豊洲の買替えでは、約2000万円の利益を実現した。タワマンは流動性が高く、リスクや出口が描きやすい。更にタワマンを2戸保有すれば、戦略はより一層、広がるという。(渡辺賢一、ダイヤモンドZAi編集部)

「ダイヤモンドZAi」2026年9月号「インタビュー連載 あの人に聞きたい! おカネの本音」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

種類が少なく、選びやすいタワマン投資
急落のリスクも小さい!

──“わらしべ長者”式のタワマン投資を実践されているとのことですが、不動産投資で成功するための秘訣は何でしょうか?

 1つは「ズラす」ことです。もう1つは、「再開発」に注目することですね。「ズラす」とは、それまで持っていた物件とは違う地域や、違う特性を持つ物件に乗り換えることです。

 例えば、僕がタワマン投資に目覚めたのが、3戸目の豊洲の物件です。2戸目の高輪から、比較的リーズナブルな豊洲へエリアを“ズラして”買替えたことで、前の物件の売却額より安く購入できました。その後、価格が上昇し、売却時には約2000万円の利益を得ました。地域をズラしたことが功を奏したと思います。

元フジテレビアナウンサーの西岡孝洋さん
写真=圷 邦信

 その次に物件を買った浜松町は、駅前の再開発を行っているので、いずれ不動産相場が上がるのではと思い、それを狙って購入しています。

 再開発は、株で言えば「将来、確実に資金が注入される会社」のような状態で、値上がりする可能性が高い。実際、その後買った物件はすべて再開発エリアに立地し、全部値上がりしていて、鉄板の法則だと思っています。
 
──投資には、株やFX、暗号資産など、いろいろな手段がありますが、なぜ不動産、それもタワマンだったのですか?

 株は、銘柄の数が多くて勉強するのが大変じゃないですか。その点、不動産は、エリアや物件の種類が限定されているので、勉強しやすいというのが、そもそもの理由です。

 しかも、エリアが違っても、不動産相場の上げ下げは、全体の市場動向に左右されます。株のように、個別の要因で大きく下がる心配がないことも魅力だと思います。

 その中で、なぜタワマンなのかと言えば、他の不動産に比べて、最も“流動性”が高いからでしょうね。ヴィンテージマンションや戸建て物件で、買い手があまり多くない場合、売るに売れないことがよくあります。しかし、タワマンは戸数も多く、興味を持つ方も多いので、比較的簡単に売却することができます。つまり、“出口”を描きやすいわけです。

 賃貸に入退去するのと同じぐらい自由な感覚で買い替えられるのが、とても気に入っています。

物件を2戸持ったことで資産形成がやりやすくなった
価格が下がることも想定

──いまは不動産が値上がりしていますが、いずれ下がることも想定していますか?

 もちろんです。ただし、不動産価格は株と違って全物件が連動するので、私が持つ物件の価値が半分になれば、ほかの物件もほぼ半分になるはず。そう考えれば、下がった時にも取れる手段はあると思いますし、仮に売れなくなったとしても、自分で住めばいいだけの話ですから。私はそう思って気楽に構えています。

──現在、タワマン1戸を賃貸にして、もう1戸に住んでいるとのことですが、そのメリットは?

 家賃収入でローンを賄えるようになり、家計面でも非常に助かっています。2戸持ってよかったのは、資産運用の自由度がさらに高まったことです。

 1戸だと、別の物件に買替えるぐらいしか方法はありませんが、2戸あれば、1戸に抵当権を設定して借り入れをするなど、いろいろな戦略が立てられます。