年金は、受け取り方と「見落とし」のチェックで増やせる可能性があります。65歳からの受給を遅らせる「繰下げ受給」なら、75歳開始で最大84%増。さらに、昔の勤務先に眠る企業年金や加給年金など、請求しないともらえないお金も。老後の受取額を少しでも増やすために、今すぐ確認したいワザを紹介!(ダイヤモンドZAi編集部、イラスト=宗 誠二郎)

 「ダイヤモンドZAi」2026年11月号別冊付録の「一番売れてる月刊マネー誌ザイが作ったiDeCo(個人型確定拠出年金)入門 リアル体験記&失敗しない受取り方」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

1カ月遅らせるごとに0.7%増!
「繰下げ受給」で年金アップ

 年金を増やすワザの王道は、「繰下げ受給」です。年金の受給開始を通常の65歳から遅らせる制度で、受給を1カ月遅らせるごとに、額面上の年金額が0.7%ずつ増えていきます。

 例えば1年遅らせると8.4%、70歳で42%、最長の75歳まで遅らせた場合は84%増額され、繰り下げて増えた年金額は一生涯変わらず受け取れます。

 繰下げ受給は柔軟性があり、途中で止められます。その時点までに増額された年金を一生涯受け取るか、または70歳未満であれば、65歳時点にさかのぼり、本来受け取るはずだった増額なしの年金を一括受給できます。

 70歳以降は一括+増額の特例が使えます。

 実際に自分の年金額はいくらかを知ることができるのが「ねんきん定期便」です。通常、郵送されてきますが、「ねんきんネット」であれば、オンライン上で見られるので便利。

日本年金機構「ねんきんネット」の新規登録・ログイン画面の写真。
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 「ねんきんネット」へログインする方法は、マイナポータル経由、またはIDを作成して直接ログインの2種類があります。

 マイナポータル経由は、一度連携すればスマホから簡単に確認できます(システム稼働時間外でも「ねんきん定期便」は閲覧できます)。

 「ねんきん定期便」は65歳でもらえる見込み額が記載され、70歳、75歳まで繰り下げたときの額も分かります。

ねんきん定期便の一部の写真。年金定期便に記載された、65歳・70歳・75歳で受給した場合の年金見込み額の比較例が記載されている。
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 また、会社員の繰り下げは、国民年金と厚生年金に分け、国民年金だけの繰り下げも可能です。加給年金は厚生年金を繰り下げ中は受け取れないため、この方法が有効です。

国民年金を65歳から70歳に繰り下げると42%増、75歳まで繰り下げると84%増になる例を示した図。
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 加給年金については次ページで説明します。