
◆今日の内容を10秒でチェック!
- ・日経平均は4日ぶり大幅反落! AI関連株の下落が重石も値上がり8割弱
- ・米バークシャーが三井物産など買い増し、キオクシアは急落…
- ・10.5兆円の官民投資で再注目、高市政権の目玉事業「フィジカルAI」
【1】今日の株式相場&話題株 早わかり!
4日ぶり大幅反落! AI関連株の下落が重石も値上がり8割弱
【今日の相場】
日経平均株価は4日ぶり大幅反落! 1日の米国市場では主要株価指数がそろって反落した。6月のサプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が好調だった一方、仕入れ価格の項目は大きく低下。ウォーシュ連邦準備理事会(FRB)議長の「インフレリスクは後退した」との発言もあり利上げ懸念が後退した。一方、S&P500指数の構成銘柄の多くが上昇したが、半導体などAI(人工知能)インフラ関連株の大幅安が足を引っ張った。今日の東京市場でも半導体関連が売られ、日経平均株価は一時6万8676.26円(-1798.70円)まで下落。その後は持ち直す場面があったが、午後は下げ渋っていた韓国の株価指数KOSPIが再び急落し、日経平均株価も下げ幅を広げた。
一方、空運や金融、医薬品、自動車関連、陸運、不動産などが買われ、東証プライムの78%の銘柄が上昇、TOPIX(東証株価指数)は小幅ながら4日続伸した。今晩の米国市場では6月の雇用統計が発表される。3日は独立記念日の振替休日で休場になるため、結果を受けた今晩の動きが注目される。
主要指数(スマホでは左右スクロール可)
| 指数 | 終値 | 方向 | 前日比 |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 68733.15円 | ↓↓ | -1741.81円 |
| グロース250 | 712.49 | ↑↑ | +12.82 |
| NYダウ | 52305.24ドル | → |
-13.96ドル 1日 |
| ナスダック | 26040.031 | ↓ |
-173.689 1日 |
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【今日の話題株】
キオクシアホールディングス(285A)
7万6260円(-1万1870円)
米アップルの中国製半導体メモリーの購入検討や、米メタ・プラットフォームズのクラウドインフラ事業の立ち上げ計画が伝わった。競争激化やAI向け計算資源の供給過剰を巡る思惑が高まり、前日の米国市場では、マイクロン・テクノロジーなど半導体関連株が急落。韓国市場でもSKハイニックスなどが大きく下落した。メモリー関連のキオクシアは先週末にかけて信用買い残が積み上がっており、個人の投げ売りに拍車がかかったようだ。
インターネットイニシアティブ(3774)
3311円(+150円)
上場来高値を更新。「物言う株主(アクティビスト)」として知られる香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントによる保有割合が8.04%→9.07%へ拡大した。保有目的は「ポートフォリオ投資、コーポレートガバナンスの改善、経営陣その他の関係者に対する建設的な対話、提案および重要提案行為による中長期の企業価値と株主価値の保護、向上を図る」こと。前日の米国市場では、AIインフラ関連株が急落する一方、これまで低調だったIT・ソフトウェア関連銘柄などが大きく上昇し、こうした動きも寄与したようだ。
三井物産(8031)
4551円(+111円)
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が以前率いていた米投資会社バークシャー・ハザウェイの子会社、ナショナル・インデムニティー・カンパニーが三井物産と丸紅の株式を買い増したことが判明。保有目的は「純投資」としている。保有割合は三井物産が9.82%→10.83%、丸紅は9.30%→10.32%となった。

【2】木曜コーナー「今日の注目株」
10.5兆円の官民投資で再注目、高市政権の目玉事業「フィジカルAI」
今回は「フィジカルAI」に注目したい。政府は6月24日に開催した「経済財政諮問会議」と「日本成長戦略会議」の合同会議において、高市早苗政権が掲げる成長戦略の一環として、AI・半導体やフュージョンエネルギーなど、戦略17分野の「主要な製品・技術等」に関する官民投資額を示した。
政府資料によれば、戦略17分野における官民投資額は2040年度までの累計で370兆円超と想定されている。このうちAI・半導体分野では、AIをロボットなどの実世界で動く機械に実装する「フィジカルAI」、特にAIロボット分野に2040年度までで10.5兆円の官民投資が見込まれている。工場の自動化やインフラ点検、物流、医療・介護など幅広い現場での活用を通じて、人手不足の解消や生産性向上につなげる狙いがある。
人口減少が進む中でも、無人化・省力化を進めることで、日本の人材や産業の高付加価値化を実現していくことが期待される。とりわけ日本は、製造業やサービス業の現場で蓄積されてきた高品質なデータやノウハウ、産業用ロボット・主要部品などの技術基盤に強みを持つ。これらをAIモデルの開発やロボットへの実装に生かすことで、フィジカルAI分野での競争優位を確立し、国内市場の創出と海外展開を目指す方針だ。
上の表には、注目の「フィジカルAI」関連銘柄を挙げた。ソニーグループでは、グループ会社のソニーセミコンダクタソリューションズと台湾のTSMCが2026年5月、次世代イメージセンサーに関する戦略的提携に向けた基本合意書を締結した。同提携では、車載やロボティクスなどの「フィジカルAI」応用分野における新たな機会の探索・対応も進めていく方針であり、次世代センシング技術の高度化に向けた基盤づくりが期待される。
ファナックは、AIの進化をロボットに適用して自動化を加速させるため、フィジカルAIへの対応を強力に推進している。最近では、米グーグルとの協業により、同社の最新技術を活用したフィジカルAIロボットシステムの進化を図っている。また、安川電機が開発したAIロボット「MOTOMAN NEXT」は、周辺環境の変化を認識・判断し、状況に応じて動作を計画・実行する自律性を備えており、未自動化領域の自動化に向けた展開が期待される。
ハーモニック・ドライブ・システムズは、産業用ロボットなどの精密位置決め用途に使われる波動歯車装置や精密減速機を手掛ける。フィジカルAIでは、AIが認識・判断した内容をロボットが現実空間で正確に動作として再現する必要があるため、関節部や駆動部に使われる小型・軽量・高精度な減速機の重要性が高まる。ロボットの“頭脳”をAIが担うとすれば、同社の製品はその動きを支える“関節”にあたる存在であり、フィジカルAIの実装を支えるハードウェア関連銘柄として注目される。
■ハーモニック・ドライブ・システムズ株価チャート/日足・6カ月
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