AI・半導体関連株が世界的な調整局面に入る中でも、データセンター投資の拡大で業績成長が続く企業は多い。材料・通信、さらには電力といった幅広い分野で、AI需要の追い風を受けている。そこでプロがAI革命を支える業績好調のスター銘柄に注目。ランキング形式で12銘柄を厳選してくれた。意外な企業もランクイン!?(ダイヤモンドZAi編集部)
業績好調だが、株価は調整中のAI・半導体株
最強日本株の銘柄欄の見方も確認!
生成AIブームという強力な追い風を受け、半導体株は世界の株式市場を引っ張る主砲として活躍してきた。日本でもキオクシアホールディングスや村田製作所などが急騰。しかし、上昇が急だった反動から、AI投資の持続性への警戒や利益確定売りが強まると、世界のAI・半導体株は一斉に失速した。好業績株まで売られ、相場は先行きの読みにくい乱戦模様に入っている。
ただ、AIデータセンター投資は、GPUからメモリー、検査・製造装置、電子材料、光通信、電源・冷却へと守備範囲を広げている。AI・半導体は高性能化するほど構造が複雑になり、必要なメモリー容量や検査時間も増加。株価は調整しているが、AI・半導体関連株の業績成長は続くとみるプロは多い。
そこで本記事ではランキング形式でAI・半導体関連株の12位までを発表。その前に、「最強日本株の銘柄欄の見方!」について見ておこう。
1.選手データ

【人気度】アナリストの票数で評価。
【成長度】今期予想の営業利益の伸び率(対前期)で評価。
(5)20%以上と黒字転換(4)10%以上20%未満(3)5%以上10%未満
(2)0%以上5%未満(1)マイナス
【収益度】今期予想ROEで評価。
(5)15%以上(4)10%以上15%未満(3)7%以上10%未満(2)3%以上7%未満(1)3%未満
【割安度】今期予想PERで評価。
(5)10倍未満(4)10倍以上15倍未満(3)15倍以上25倍未満(2)25倍以上(1)マイナス
【安全度】直近の自己資本比率で評価。
(5)60%以上(4)40%以上60%未満(3)30%以上40%未満
(2)10%以上30%未満(1)10%未満
【利回り】今期予想の配当利回りで評価。
(5)4%以上(4)2.5%以上4%未満(3)1%以上2.5%未満(2)0%超1%未満(1)0%
2.株価チャート

3.業績

それではプロが選ぶAI・半導体株、堂々の第1位から順に見ていこう。
1位はキオクシアホールディングス!
価格上昇後も、いまだに割安感は強い
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プロ注目の筆頭はキオクシアホールディングスだ。AIデータセンター向けSSD*1の需要拡大とNAND価格の上昇を追い風に、前期の営業利益は前期比92.7%増の8704億円へ急拡大した。
一方、株価は2026年の年初から一時約10倍まで上昇した後、1カ月余りでその半値近くに急落。通期の会社予想は未発表だが、アナリスト予想の平均である、コンセンサス予想ではPERは約5倍と、利益面からみた割安感は強い。
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「一時は時価総額トップとなるほど資金が集中した反動が出ています。世界のAI・半導体株への売りが一巡すれば、売られすぎを見直す買いが入りやすいでしょう」(ラカン リチェルカ・村瀬智一さん)
株価調整も、見直し買いに期待だ。

*1 電源を切ってもデータを保持できるNAND型フラッシュメモリを使った記憶装置。HDDより読み書きが速く、省電力なのが特徴。
2位に輝いたのはアドバンテストだ。
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半導体が設計どおりに動作するかを量産工程で検査するテスタの世界大手。AI半導体の高性能化・複雑化やHBM*2の普及を追い風に需要が急増している。
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AI用プロセッサや車載半導体など、複雑な回路を検査する「SoC*3テスタ」で世界シェア6割超を握る。前期は売上高、営業利益、当期利益がそろって過去最高を更新。今期も売上高1兆4200億円、営業利益6275億円と、ともに約26%増を見込む。

「AI半導体のテスト需要は構造的に拡大しています。HBM*2や先端パッケージの複雑化で検査時間も長くなり、必要なテスタ台数の増加がさらなる追い風になる可能性が高いと思います」(智剣・Oskarグループ・大川智宏さん)
*2 複数のDRAMを縦に積み重ね、高速かつ省電力で大量のデータを処理できる半導体メモリ。
*3 System on Chipの略。一つの半導体チップの上にさまざまな集積回路、システムを載せたもの。
※データは2026年8月3日時点。