6年で銅価格は約3倍に!
上昇の理由を3つのフェーズで読み解く
2010年代後半には5000ドル台で推移していた銅価格だが、2020年以降、上昇が続く。2026年10月現在の価格は、約3倍の1万4000ドル台だ。
上昇の土台となっているのは、「EV(電気自動車)シフト」という長期的なテーマ。モーターやケーブルなど、EVはガソリン車に比べて3~4倍の銅を必要とする。そのため、世界的な脱炭素の流れが銅市場の追い風となっている。近年、政治や製造・供給網の課題によって「100%EV」の方針から、ハイブリッド車も活用する現実路線へとシフトしたが、ハイブリッド車もモーターやケーブルを多く使用するため、銅需要の拡大は引き続き予想される。
しかし、直近6年の急上昇の理由は、これだけではなさそうだ。楽天証券経済研究所の吉田哲さんは、「EV・ハイブリッド車の普及という長期的なテーマの上に、複数の要因が重なり、大きな上昇相場が生じている」と分析する。銅価格を押し上げた要因について、吉田さんは次の3フェーズに分けて解説する。