Tak 具体的には、光通信デバイスを手掛けるルメンタム・ホールディングス(ティッカー:LITE)や、アプライド・オプトエレクトロニクス(AAOI)ですね。このほか、AI向けクラウドサービスを提供するネビウス・グループ(NBIS)や、メモリ大手のマイクロン・テクノロジー(MU)も保有しています。

 面白いのは、光通信の分野には、すでに上場している企業が多いことです。新興のAI企業には未上場の会社も多く、個人では投資しにくい。一方、従来の通信技術をAIデータセンターに応用している企業なら、株式市場を通じて投資できるんです。

Takさんが保有する主なAI関連銘柄

ティッカー 銘柄名 市場 株価 PER PBR ROE どんな企業
LITE ルメンタム・ホールディングス NASDAQ 626.75ドル 28.8倍 11.96倍 41.6% 光通信に使うレーザーや光部品を手がける。データセンター内外の高速通信を支える製品を提供し、AIの普及に伴う通信量の増加で注目される。
AAOI アプライド・オプトエレクトロニクス NASDAQ 59.27ドル 80.1倍 6.06倍 7.6% データセンター向けの光通信機器を手がける米企業。電気信号と光信号を変換する「光トランシーバー」などを提供し、AI向け通信の高速化を支える。
NBIS ネビウス・グループ NASDAQ 141.52ドル - 7.79倍 - オランダを拠点とするAIクラウド企業。大量のGPUを備えた計算基盤を企業に提供し、AIモデルの学習から実際のサービスでの利用までを支援する。
MU マイクロン・テクノロジー NASDAQ 795.23ドル 4.5倍 6.50倍 143.5% 半導体メモリー大手。DRAMやNAND型フラッシュメモリーを製造し、AI向け半導体に使われる高速メモリー「HBM」も手がける。

※株価は2026年11月4日時点。

――AI開発のスピードを緩めるという議論もあります。需要が減る可能性はありませんか。

Tak 仮に、今より賢いAIモデルの開発が進まなかったとしても、企業でのAI活用はまだ普及の初期段階です。2030年前後までは、現在のモデルを使うだけでも、必要な計算資源は増えていくと考えています。株式市場はAI開発をめぐるニュースなどに過剰に反応しがちですが、モデルの性能向上と、普及による需要拡大は分けて考える必要があると思います。

――最後に、日本の個人投資家に向けてアドバイスをお願いします。

Tak ひとつは、円だけで資産を持つリスクを意識してほしい、ということです。インフレで物価が上がると、預貯金のままでは同じ金額で買えるものが少なくなります。今後、為替が円高方向に振れる局面もあるかもしれませんが、タイミングを図るよりも、株式や債券など、自分に合った形で資産にも働いてもらう意識が必要だと思います。

 もうひとつは、学び続けることです。私が見てきた中で資産を増やしているのは、「お金を増やすことが好きで、学び続けている人」でした。

 私の家庭では、為替の動きや、どの国で何が売れているかといった話題が、普段の会話に自然に出てきました。家族や友人と、お金について気兼ねなく話してみる。まずは、そこから始めてもいいと思います。

本記事は2026年11月8日時点で知りうる情報を元に作成しております。本記事、本記事に登場する情報元を利用してのいかなる損害等について出版社、取材・制作協力者は一切の責任を負いません。投資は自己責任において行ってください。