インデックス投資の王道とされる「S&P500」や「全世界株式(オルカン)」。しかし、米国・シアトルを拠点に資産運用や不動産事業を手掛けるTakさんは、自身のポートフォリオにそれらを組み入れていないという。前編「富裕層はなぜアメリカに多い? 給料より多い“あの報酬”で会社員でも“気づけば億り人”が続出するカラクリ!」で、アメリカで富裕層が生まれるカラクリと「お金を増やす人」の共通点について語ってくれたTakさん。後編となる今回は、彼女自身が実践する「AI関連株」への集中投資戦略と、具体的な注目銘柄(ティッカー)、そして日本の個人投資家への実践的なアドバイスに迫る。(今村光博、ダイヤモンドZAi編集部)
 

Takさんプロフィール写真
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akさん●中国系の家庭に生まれ、日本で育ち、14歳でカナダへ移住。欧米系金融機関で債券業務に従事し、MBA取得後、米国の大手コンサルティング会社などを経て独立。現在はアメリカ・シアトルを拠点に資産運用・不動産・保険関連の事業を手掛け、自らも株式や不動産に投資する。noteやXでも情報を発信している。
note「投資家目線の米国不動産」:https://note.com/us_realty
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S&P500や全世界株式に投資しない理由とは?
アメリカ在住の経営者が選ぶ「AI関連株」

――日本では、S&P500と全世界株式(オルカン)のどちらに投資するか、という議論が盛んです。Takさんは、どう考えていますか。

Tak まず前提として、私の資産全体で最も大きな割合を占めているのは不動産です。株式はその一部ですが、投資先はほぼ米国株です。アメリカで暮らし、米ドルで収入を得ているので、通貨を分散させる必要性はそれほど感じていません。円で給与を得ている日本の皆さんが外貨建てのインデックスファンドを買うのは「円への集中リスクを避ける(通貨分散)」という意義も大きいですが、私の場合はその前提が異なるわけです。

 ただ実は、S&P500に連動する投資信託も持っていません。S&P500は約500社が対象で、自分では保有したいと思わない企業も含まれます。それなら、AIを支える製品やサービスを提供する企業の中から自分で30社ほどを選び、勉強しながら保有したい。

 私の場合は、その勉強自体が楽しいんです。もちろん、私はまだ30代で仕事からの収入もあり、不動産にも投資しているため、株式ではある程度リスクを取れるという面もあります。

――AI関連の中でも、特にどの分野に注目していますか。

Tak ひとつは、データセンター内で機器同士を光でつなぐ技術です。AIサーバー間の膨大なデータ転送においては、従来の銅線ケーブルでは発熱や消費電力の面で物理的な限界が来ています。そこで、電気信号による接続を光に置き換えることで、より大量のデータを送れるようになります。


次ページからは、Takさんが注目している米国の銘柄を上げ、具体的に解説する。またTakさんの、今後のAI開発の見通しについても紹介する。