年金は足りるのだろうか。そんな疑問に、デフレ時代の古い知識で対応していると危険だ。 2019年の「老後2000万円」問題以降、コロナやインフレで生活費が上昇した。人生100年時代に備え、インフレを考慮した資金計画が必須。60歳以降の就労やNISA運用・取崩し戦略などなど、自助努力と現金化戦略が重要となる。(ダイヤモンドZAi編集部)

「ダイヤモンドZAi」2026年8月号「インフレに負けない! 老後のお金計画アップデート大作戦」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

物価上昇や制度改正に対応して充実した老後を!
老後のお金計画をアップデートしよう!

インフレ時代に老後プランはどうしたらいいの!?
イラスト=前田はんきち

「老後は年金だけでは2000万円不足する!」が話題になったのが2019年。あれから7年、コロナ禍を経て日本はデフレからインフレへ転換し、お金の常識はガラリと変化した。コメ価格の高騰が典型だが、生活コストが上昇を続けている。

 つまり、「老後は2000万円用意すれば何とかなる」と想定していたら、不足するリスクが出てきたのだ。

 常識の変化はお金だけではない。父母の世代の「60歳でリタイア」といった常識も変わった。今や65〜69歳の過半が働いて収入を得ている。長寿化も進み、普通に90歳前後まで生きている。特に女性は4人に1人が95歳以上まで生きるので、「人生100年」を前提に老後計画を立てる必要も出てきた。

 他にも年金は繰下げ受給が75歳から可能になった。運用では新NISAの登場やiDeCo枠の拡大など、お金関連でも常識の多くが急変化。

 本記事で、老後のお金計画をアップデートしていこう。