
◆今日の内容を10秒でチェック!
- ・日経平均は3日ぶり大幅反落、AI関連の調整続く、中東不安もくすぶる
- ・良品計画や古野電気が好決算で急伸! 安川電機は想定外の減益スタート
- ・米6月CPIやASML&TSMCなどのハイテク決算に注目!
【1】今日の株式相場&話題株 早わかり!
3日ぶり大幅反落、AI関連株が調整継続、中東不安もくすぶる
【今日の相場】
日経平均株価は3日ぶり大幅反落! 10日の米国市場では主要株価指数がそろって続伸した。韓国SKハイニックスの初値が公募価格を14%上回るなど好調な取引となったことが投資家心理を改善させた。一方、週末に米イランによる攻撃の応酬があり、原油市況が再び上昇したことで、週明けの日経平均株価は下落スタート。序盤には一時上昇したが、韓国総合株価指数(KOSPI)が大きく崩れるのに合わせ、下げ幅を広げる展開となった。キオクシアホールディングスや太陽誘電などのAI(人工知能)インフラ関連株が10%超急落するなど、ハイテク株が全体の押し下げ役となった。
一方、上場来高値を更新した三菱UFJフィナンシャル・グループが時価総額でトップとなるなど銀行株が好調だった。銀行株の時価総額トップは平成のバブル崩壊後で初という。また、小売や陸運なども買われた。他方、小売事業の粗利益率の低迷が嫌気され、先週末に決算を発表したイオンは下落する場面もみられた。イオンをはじめ、ファーストリテイリングやセブン&アイ・ホールディングスなどの注目決算については、今日のX(旧ツイッター)の音声チャット「スペース」で解説しているため、参考にしてほしい。
関連するXスペース配信
【※Xスペース配信(7月13日)はコチラから】
⇒ https://x.com/ZAiClub/status/2076519193244213521
主要指数(スマホでは左右スクロール可)
| 指数 | 終値 | 方向 | 前日比 |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 67242.73円 | ↓↓ | -1315.00円 |
| グロース250 | 716.87 | ↓ | -2.01 |
| NYダウ | 52637.01ドル | ↑ |
+149.60ドル 10日 |
| ナスダック | 26281.607 | ↑ |
+74.717 10日 |
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【今日の話題株】
良品計画(7453)
4233円(+610円)
「無印良品」を展開する小売大手。2026年8月期の第3四半期(2025年9月~2026年5月)営業利益は前年同期比36.0%増の808億円と、市場予想を大きく上回った。通期予想は890億円から980億円(前期比32.7%増)へ引き上げ、4月に続く上方修正となった。国内や東アジアを中心とした海外ともに高い成長が続いた。また、生産内製化による原価低減や適切な在庫管理に伴う値下げ抑制などで利益率が改善したことも評価につながった。
安川電機(6506)
5972円(-1000円)
2027年2月期の第1四半期(3~5月)営業利益は前年同期比19.2%減の84億円と市場予想を大きく下振れ、前期比26.8%増を見込む会社計画に対して出遅れた。基幹システムの移行影響による生産遅延が響いた。一方、受注高は前年同期比28%増、前四半期比でも7%増と好調。生産もすでに改善傾向にあるという。ただ、株価は高値圏で推移していたため、減益着地の見た目の悪さが嫌気され、ストップ安まで売られた。
古野電気(6814)
7390円(+1000円)
船舶用電子機器で世界トップクラス。2027年2月期の第1四半期(3~5月)営業利益は前年同期比65.3%増の56億円と、7.5%増の100億円を見込む上期計画に対して好発進となった。代替燃料船需要などを背景に、新造船発注隻数は足元で2024年度のピーク水準に達するなど、造船需要は引き続き旺盛。防衛装備品事業も防衛予算の増額に伴い拡大している。

【2】月曜コーナー「ザイアナリスト仲村幸浩『今週の焦点』」
米6月CPIやASML&TSMCなどのハイテク決算に注目!
先週の日経平均株価は-1186.34円(-1.70%)。国内の指数連動型ETF(上場投資信託)の分配金捻出を目的とした売りや、韓国総合株価指数(KOSPI)に象徴されるAI関連株の不安定な動き、米イラン間の攻撃再開などが重石となった。
今週は海外企業の決算に注目。AI関連では、15日(水)に半導体露光装置で世界トップの蘭ASMLホールディング、16日(木)には半導体受託製造で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が決算を発表する。TSMCは設備投資や2026年の成長見通しなどの詳細も公表する。7月に入ってからのAI関連株の調整が反転するかに注目だ。ただ、7日に好決算を発表した韓国サムスン電子がその後急落するなど、AI関連株の需給(売りと買いのバランス)調整はもう少し長引きそうな印象があり、決算後の反応をよく見極めたい。
米国では14日(火)にバンク・オブ・アメリカやゴールドマン・サックス・グループなどの金融大手が決算を発表する。企業向け貸出の増加や利ザヤ改善、M&A(合併・買収)など投資銀行業務の好調を背景に、日米とも銀行株の株価は好調だ。AI関連の調整が続くようであれば、AI関連から金融系への投資資金シフトが強まる可能性がありそうだ。
米国の金融政策を巡っては、14日の6月消費者物価指数(CPI)、15日の6月卸売物価指数(PPI)のほか、14日・15日に行われるウォーシュ連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言に注目。7月以降、ウォーシュ議長の「インフレリスクは後退した」発言や予想を下回った6月雇用統計などを踏まえれば、ウォーシュ議長のタカ派発言の可能性は小さいとみる。物価指数も余程大きく上振れない限りは無難に消化されるだろう。一方、4.5%を超えてきている10年物国債利回りが5月中旬につけた高値4.67%を上回るようだと、ハイテク中心に株価の重石となるため、注意しておこう。
【仲村の今週の注目銘柄・テーマ】
ネクステージ(3186)
「好決算なのに下落で押し目買いチャンス」
3385円(-100円)
中古車販売大手。6日に発表した2026年11月期の上期(2025年12月~2026年5月)営業利益は前年同期比99.3%増の140億円と市場予想を上回った。通期の営業利益予想は240億円から276億円(前期比40.8%増)へ上方修正。一方、下期の計画は期初から据え置かれており、更なる上方修正が期待される。
主要KPI(重要業績評価指標)が全て順調で、特に買取台数とAA(オートオークション)・業者販売台数は好スタートだった第1四半期(以下、1Q)を上回った。小売販売台当たり利益の改善により、四半期の営業利益率は3.8%と1Q(3.3%)および前年2Q(3.0%)から改善している。
2025年10月より本格稼働した「ネクステージストック」が寄与し、業者販売が拡大し、商品回転日数は短縮。ネクステージストックは同社が保有する在庫車両を、他社小売業者が直接検索・仕入れできる業者専用サイト。業者は自身で在庫車両を抱えずに中古車販売が可能となる一方、ネクステージはオークションを介さない業者販売の拡大により、在庫処理スピードが加速→販売店の台当たり利益が改善→積極的な買取価格が提示可能→買取数が増大、という好循環を実現できる。
日本の中古車は海外での人気が高く、需要は旺盛。6月以降も中古車市況の好調は続いている。決算直後は目先の材料出尽くしで下がることが多く、今回も同様の展開となっているが、足元の下落は押し目買いのチャンスとみる。
仲村幸浩
ダイヤモンド・ザイ アナリスト
立教大学経済学部卒業。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。証券会社や金融情報サービス会社を経て2023年10月より現職。マーケットアナリストとして各種メディアで活動中。
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