デイリーZAi今日の注目株

◆今日の内容を10秒でチェック!

  • ・日経平均は小幅反落、終盤にかけ持ち直す、出遅れへの資金シフト続く
  • ・東和薬品は買収&生産増強、京成電鉄は成田~羽田結ぶ特急
  • ・国債入札・イオンなど小売大手&安川電の決算、業績好調の出遅れに注目

【1】今日の株式相場&話題株 早わかり!
小幅反落、出遅れ銘柄への資金シフト続きTOPIX最高値

【今日の相場】

 日経平均株価は小幅反落! 3日の米国市場は独立記念日の振替で休場。欧州株式市場は総じて堅調で、ドイツDAX指数は連日で最高値を更新した。日経平均株価は上昇スタート。ただ、半導体などAI(人工知能)関連株が失速するのに合わせて下落に転じ、韓国総合株価指数(KOSPI)も下落に転じると、一時は6万8904.41円(-839.66円)まで下げ幅を広げた。8日・10日に控える国内指数連動型ETF(上場投資信託)決算に伴う分配金の捻出売りが意識されたようだ。一方、押し目買い意欲は根強く、KOSPIの下げ渋りも手伝い、その後は緩やかに下げ幅を縮めた。出遅れ銘柄への投資資金シフトが続き、東証プライムの73%が値上がりとなった。東証株価指数(TOPIX)は最高値を更新した。

 セクター別では、海運や自動車関連、エネルギー関連、医薬品、小売、建設、陸運、空運などが値上がり率上位となり、防衛や造船の上昇が目立った。一方、ガラス・土石製品、非鉄金属、精密機器、電気機器などAI関連の業種が値下がり上位に並んだ。今日のX(旧ツイッター)の音声チャット「スペース」では、今週の相場見通しや注目点のほか、任天堂三菱商事JR西日本などのゲーム・商社・陸運の株価見通しなどについて解説している。

主要指数(スマホでは左右スクロール可)

指数 終値 方向 前日比
日経平均 69737.69円 -6.38円
グロース250 743.75 ↑↑ +10.57
NYダウ 休場  
ナスダック 休場  

■日経平均株価チャート/日足・6カ月

チャート提供:マネックス証券
チャート提供:マネックス証券
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【今日の話題株】

東和薬品(4553)

4180円(+255円)

田辺ファーマから、田辺ファーマファクトリーの全株式を取得し完全子会社化することを発表。買収額は非公表だが、「負ののれんが発生見込み」とされており、割安な価格で取得したと推察される。田辺の生産能力に同社設備の大型化・生産効率向上による増産や協業などの委託数量を合わせ、2030年度に240億錠、さらに設備投資を実行し、2036年度に300億錠以上の生産能力を目指す方針。かねてからあった供給制約リスクによる成長鈍化の懸念が緩和された。

京成電鉄(9009)

1255円(+68円)

成田空港と羽田空港を直接結ぶ有料の特急列車が2030年代に運行を始める計画が一部で報じられた。成田空港駅~押上駅の区間で新型の有料特急の運行開始を予定しており、30年代に都営浅草線や京急線に乗り入れ、品川、羽田空港まで順次直通運転する計画のようだ。利用者数の拡大への期待が高まっている。

マルマエ(6264)

2605円(-357円)

半導体製造装置向け真空パーツなどを手掛ける。2026年8月期の第3四半期(2025年9月~2026年5月)営業利益は前年同期比84.1%増の26億円だった。精密部品および機能材料の両事業とも半導体向けに好調で、精密部品事業の四半期売上高・受注高は過去最高を更新。ただ、6月の業績・配当予想の上方修正後に株価が大きく上昇していたことで、材料出尽くし感が先行した。

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【2】月曜コーナー「ザイアナリスト仲村幸浩『今週の焦点』」
国債入札・イオンなど小売&安川電の決算、業績好調の出遅れに注目

 先週の日経平均株価は+383.19円(+0.55%)。四半期末・新四半期入りに伴う資産配分の調整(リバランス)や利益確定売りを要因に、半導体などAI関連株が大きく崩れた。ただ、その他の出遅れ銘柄に投資資金が回り、全体は堅調だった。

 今週は、8日(水)と10日(金)に決算日が集中する国内の指数連動型ETF(上場投資信託)の分配金捻出を控える。売り需要は合計1兆7000億円規模となる見込み。ただ、周知のイベントで、先回りの売りが既に発生していると考えられる上、東証プライムの売買代金が連日で軽く10兆円を超えているため、影響は軽微にとどまりそうだ。

 一方、株価指数への影響力が大きいAI関連株の動向には注意が必要だ。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)や韓国総合株価指数(KOSPI)の株価チャートが崩れてきている。特にレバレッジ型ETFの乱立で投機資金が膨らんでいる韓国市場を中心に、売りが売りを呼ぶ展開には注意したい。ただ、これまでのところ、米国も日本も、AI関連株が急落する日には、それ以外の銘柄が買われており、株式市場から投資資金が流出するには至っていない。調整は健全な範囲で続くと想定している。

 国内では7日(火)の30年物国債入札、9日(木)の5年物国債入札に注目。先週、ウォーシュ米連邦準備理事会(FRB)議長の「インフレリスクは後退した」との発言や予想を下回った6月の米雇用統計を受け、米金利が低下したにもかかわらず、日本の10年物国債利回りは3日、約30年ぶりに一時2.8%を上回った(今日再び2.8%超え)。政府の「骨太の方針」原案や消費減税の動向を受けた中長期的なインフレ・財政不安が要因と考えられる。入札不調で金利が一段と上昇するリスクに注意しておこう。10日の6月国内企業物価指数も要注目。前回の5月分は前年同月比6.3%上昇と予想を大幅に上回りサプライズとなった。一段の上振れは日銀の利上げ観測を高めそうだ。

 週末にかけては、セブン&アイ・ホールディングスイオンなどの小売企業、製造業決算の前哨戦とされる安川電機などの決算が発表される。工作機械受注や日銀短観から、安川電機の決算には期待が持てそうだ。小売企業はインフレ下で経営が厳しい中、粗利益率の動向に注目だ。米国では、6日(月)に6月のサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数、8日に連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(6月16~17日開催)が発表される。

【仲村の今週の注目銘柄・テーマ】

建設・不動産・ディスカウント小売・医薬品

「業績好調なのに株価に出遅れ感」

 2026年後半・新四半期入りや原油市況の米イラン紛争前までの低下を背景に、物色に変化がみられる。これが一時的な資産配分の調整(リバランス)なのか、潮目の変化なのかはまだ予断を許さないが、関連株の株価チャートなどを見る限り、後者の可能性が高まっているように見受けられる。7月下旬の米ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)の決算次第では、AI関連株が早期に持ち直すことも考えられるが、少なくとも、それまでの1カ月弱は、物色の変化が続きそうだ。

 逼迫した需給(需要と供給)やインフレメリット、好業績などを要因に、株価が上がっていてもおかしくなかった建設、不動産、小売(ディスカウント形態)、医薬品には再注目したい。建設系は大成建設関電工などのゼネコン・サブコンのほか、9日に決算を発表する総合ディスプレイ会社の乃村工藝社など、不動産は三井不動産など大手3社、ディスカウント小売はパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスコスモス薬品、医薬品は第一三共武田薬品工業、などの投資妙味がそれぞれ高そうだ。

国内では5月毎月勤労統計調査・6月景気ウォッチャー調査・6月工作機械受注・イオンなど小売大手や安川電機の決算など、海外では米6月ISM非製造業景況感指数・米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(6月16~17日開催)など、今週の経済スケジュール一覧はこちら!
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仲村幸浩

ダイヤモンド・ザイ アナリスト

立教大学経済学部卒業。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。証券会社や金融情報サービス会社を経て2023年10月より現職。マーケットアナリストとして各種メディアで活動中。

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