「国債なら、どれを買っても同じ」――そう思っていたら要注意!個人が買える国債の中でも、「新窓販国債」には意外な落とし穴がある。難しそうな名前や数字に身構える必要はない。見るべきポイントさえ押さえれば、自分に合う商品かどうかは判断できる。金利が上向く今だからこそ知っておきたい、賢い選び方を紹介する!(ダイヤモンドZAi編集部)

「ダイヤモンドZAi」2024年11月号の「金利上昇でアツイ!利子で儲ける!あつまれ!元本確保型商品」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

新窓販国債ってどんな債券?
知っておきたい儲けの仕組み

 新窓販国債は個人も買える国債の1つだ。幅広い金融機関で売られ、年2回の利子が約束されているのは個人向け国債と同じだが、大きく異なるポイントが2つある。

 1つ目は、販売価格と満期に償還される額面が同額とは限らない点だ。多くの場合、個人向け国債は額面100円当たり100円で販売される。

 しかし新窓販国債は、財務省が市場の状況を見て販売価格を決めるので、100円より高かったり安かったりする。

 下の図を見ながら整理しよう。額面は満期に戻るお金なので、額面より安く買えば元本を確保できるだけでなく儲けが出る。反対に額面より高値で買うと損失が出て、その分、年利回りがダウンする。

新窓販国債は販売価格と額面が異なる場合があり、99円で買えば償還時に1円の利益、101円で買えば1円の損失が出る仕組み
額面100万円分なら、額面100円当たりの販売価格が99円で1万円の利益、101円で1万円の損失が出る。最終的な損益は、受け取る利子も含めて判断しよう。※償還時の利益には20.315%の税金がかかる。
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 といっても、実際の額面と販売価格に大差はない。

 上図の通り、直近の新窓販国債の販売価格は100円を10銭~2円6銭上回る程度。元本割れする分は利子で十分取り返せる可能性がある。

 「ややこしい!」と思うかもしれないが、満期まで持った場合、最終的にどれくらい儲かるかは「応募者利回り」を見ればわかる。

 応募者利回りとは、新規で発行された債券の償還時の損益と利子を合わせたときの年利回りのことだ。利率とともにチェックしよう。