日経平均株価は2027年に向けて、7万5000〜9万円を目指す上昇基調が続く見通しだ。来期の予想を織り込めば、株価は切り上がる予想になり、PER15倍台は買い場となる。2027年以降もAI投資の拡大により、半導体需要の拡大が長期的に見込まれている。そのため企業の増益は続くだろうとプロは分析する。(ダイヤモンドZAi編集部)
企業業績は好調が続く!
株価下落時は買いでOK
5人のプロの2027年8月までの日経平均の見通しを解説する。予測をまとめると、値動きが激しい展開は続くが、7万5000円〜8万円を目指す展開となりそうだ。最も強気予想なのは阪上さんだ。ハイテク株の復活を前提に9万円まで上昇する可能性もあるとみる。また、井出さんは「企業の利益成長が続き、中長期の上昇基調は維持する」と分析する。
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株価上昇の原動力は、拡大を続けるAI投資だ。下の図の通り、世界の半導体の売上高は長期的な増加基調にあり、足元では生成AI向け需要の伸びが急加速している。恩恵はメモリや製造装置にとどまらず、電子部品、発電設備、ロボットといった分野まで広がっているのだ。
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巨額のAI投資の持続性には懸念もある。しかし米IT大手を中心に設備投資は拡大が続き、半導体販売の成長基調も維持されている。
阪上さんは「米国の大手IT企業による設備投資は拡大が続いており、恩恵を受ける日本のAI・半導体株は再び相場をリードする」とみる。実際に半導体や電子材料は2027〜2028年も需要拡大が見込まれている。
「最新決算で半導体関連企業の増益基調が確認されれば、7月の調整局面で流出した資金が戻る可能性は高いでしょう」(小林さん)
さらに「金利上昇で利ざや改善が期待できる銀行株や、データセンター建設・送配電網の増強で受注が伸びる建設・インフラ株へ物色が広がれば、日経平均の上昇に弾みがつく」(阪上さん)という見方もある。
2026年7月以降、株価は調整したが、TOPIX採用企業は2ケタ増益が続く見通し。利益成長に合わせ、株価も上昇基調へ戻る可能性が高い。もちろん、企業の成長を後押しする国策にも期待ができる。
加えて、世界的なサプライチェーン再編も日本株にとって好材料だ。井出さんは「米国を中心に、国家安全保障にかかわるような半導体などを自国内で生産する流れが強まっています。重要部材で高い世界シェアを持つ日本のニッチトップ企業にも恩恵が及ぶでしょう」と分析する。
「日本政府の成長戦略や設備投資優遇策が、企業の成長力を高めることになるはずです」(香川さん)