
◆今日の内容を10秒でチェック!
- ・日経平均は大幅続落、AIインフラ急落で一時4000円安…
- ・キオクシアなどストップ安、セブン&アイは海外大手へ出資
- ・波乱相場の中で株価好調の逆行高銘柄! IT・エンタメなど
【1】今日の株式相場&話題株 早わかり!
大幅続落、AIインフラ急落で一時4000円安…
【今日の相場】
日経平均株価は大幅続落! 16日の米国市場では主要株価指数がそろって反落した。台湾積体電路製造(TSMC)の好決算も、好材料は織り込み済みと捉えられ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は-4.28%。一方、決算が評価されたユナイテッドヘルス・グループなどヘルスケアに投資資金が回り、ITサービス系も買われ、アップルは連日で上場来高値を更新した。ただ、最新版のAIモデルの提供が遅れていると伝わったアルファベットは大幅に下落。日経平均株価は序盤から売りが膨らみ、午後には一時6万2704.60円(-4130.94円)まで下げ幅を広げた。韓国市場が休場だったため、東京市場に売りが集中した可能性がある。取引終盤にかけてはやや下げ渋ったが、大幅安で終えた。
半導体や電子部品・材料などAI(人工知能)インフラ関連株が軒並み売られ、キオクシアホールディングスとSUMCOはストップ安、太陽誘電なども急落した。一方、海運や医薬品、水産・農林、食料品、小売、陸運などは上昇。任天堂などゲーム・IP(知的財産)関連の上昇も目立った。
主要指数(スマホでは左右スクロール可)
| 指数 | 終値 | 方向 | 前日比 |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 64141.12円 | ↓↓ | -2694.42円 |
| グロース250 | 695.17 | ↓↓ | -24.30 |
| NYダウ | 52552.97ドル | ↓ |
-105.67ドル 16日 |
| ナスダック | 25881.946 | ↓↓ |
-387.281 16日 |
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【今日の話題株】
キオクシアホールディングス(285A)
5万2110円(-1万円)
ストップ安。世界的に半導体などAIインフラ株の調整が続く中、1~6月に記録的な上昇を見せた分、反動もきついものになっている。国内3連休を前に、下落局面で押し目買いを入れた信用取引の買い手が、追加保証金(追証)の発生を回避するため、手仕舞い売りが膨らんだ可能性も大きい。また、米テキサス州の連邦地方裁判所の陪審がキオクシアの製品が米通信バイアサットの特許権を侵害したとする評決を発表、これも投資家心理を悪化させたようだ。
セブン&アイ・ホールディングス(3382)
2080円(+73円)
ポーランドのコンビニエンスストア最大手、ジャプカ・グループに出資する方向で最終調整に入ったと伝わった。投資ファンドなどが持つ数十%の株式を取得する方向で検討、出資額は数千億円規模となる見通しのようだ。会社側は「検討協議を行っていることは事実」と発表。ジャプカはポーランドで高い売上シェアを持つ企業で、海外事業の成長が加速するとの期待が高まった。
SHIFT(3697)
743.4円(+63.6円)
7月以降、半導体などAIインフラ関連株が調整する一方、部材に当たる半導体メモリーの高騰やAIへの過剰投資が懸念され、それまで株価が調整していた米ハイパースケーラーなど、ITソフトウェア関連が復調にある。今日もその流れが続いた。SHIFTは15日に2026年8月期の第3四半期(2025年9月~2026年5月)決算を発表。戦略的なコンサルタントの稼働率の低下で粗利益率が悪化した一方、AI関連の売上が大きく伸長した。また、上場以来初めての配当も発表しており、評価につながったようだ。

【2】金曜コーナー「今日の注目株」
波乱相場の中で株価好調の逆行高銘柄! IT・エンタメなど
2026年前半の相場をけん引してきた半導体などAI関連株が急落するなど、7月に入って相場の不安定感が高まっている。一方、東証プライム全体でみると、値上がり銘柄も相応に確認される日があり、悲壮感が漂っているわけではない。こうした中、日経平均株価が最高値を付けた6月25日以降で、株価パフォーマンスが良好だった逆行高銘柄を確認し、投資のヒントを探ってみよう。
まず目を引くのは、AIの代替脅威で無差別に売られてきたセクター・テーマの回復だ。具体的には、マネーフォワードやメルカリのSaaS系、NECやベイカレントのITコンサルティング、サンリオやセガサミーホールディングスのゲーム・エンタメ株などだ。実際、直近はリクルートホールディングスが上場来高値、サンリオが年初来高値を更新するなど、関連銘柄の見直しが進んでいる。
マネーフォワードはSaaS系の回復に加え、「物言う株主(アクティビスト)」として知られる米バリューアクト・キャピタルが、7月に約18%まで保有割合を拡大させたことも寄与していそう。メルカリは決済などFintech事業の伸長もあるが、物価高による家計の節約志向を背景としたリユース需要なども追い風になっている。
15日に決算を発表したベイカレントは、生成AI関連のほか、サイバーセキュリティや防衛関連など広範なコンサル需要から事業環境が非常に良好。先行投資による費用の上振れはあったが、2027年2月期の第1四半期(3~5月)は順調なスタートを切った。NECは、5月に発表した中期経営計画に対して今期計画が保守的で上振れが期待される。AIの普及は、上流のコンサルから下流のオペレーションまで網羅しAIの社会実装を手掛けるNECにとってはむしろ追い風との見方もある。防衛・航空・宇宙、サイバーセキュリティなど国策分野にも期待だ。
サンリオは6月下旬に延期していた決算を発表。前期実績・今期見通しともに市場予想を上回った。中国で高成長が続くほか、関税影響が重石だった北米も改善しつつあることを確認。元常務の不適切報酬問題もすでに悪材料出尽くし感があり、改めて高成長が注目されている。足元では、米韓の半導体メモリー大手の相次ぐ増産報道に加え、新規株式公開(IPO)を控える中国半導体メモリー大手の増産への思惑が強まっている。やや時期尚早な気もするが、メモリー価格のピークアウトを意識する動きもあり、米国ではアップルが上場来高値を更新、国内でも任天堂などゲーム系で回復機運が高まる可能性がありそうだ。
決算などが評価されたのは「無印良品」を展開する良品計画と、吉野家ホールディングス。決算内容について、良品計画は7月13日号、吉野家HDは7月9日号をそれぞれ参照してほしい。吉野家HDはその後、自社株買いや米国でラーメン店・居酒屋チェーンを展開するキズキ・インターナショナルの子会社化を発表しており、これも評価につながったようだ。
その他、GMOインターネットグループは大規模な自社株買い、三菱自動車工業は人型ロボットの量産化(7月10日号)などが買い材料となった。また、資生堂や西武ホールディングスなど、生活関連・内需系の一角でも持ち直しの傾向がみられる。(ザイアナリスト 仲村幸浩)
■サンリオ株価チャート/日足・6カ月
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