株は「買って終わり」ではない。会社の本質を見抜くには、IRへの問い合わせや株主総会への参加が重要だと田端信太郎さんは説く。社外取締役は本当に機能しているのか、経営陣は株主と向き合っているのか。モノ言う個人投資家が、企業価値を見極めるためのチェックポイントを明かす。個別株投資に役立つ必読インタビューだ。 (ダイヤモンドZAi編集部)
個別株は「買って終わり」ではない!
会社の経営に参加せよ

リクルートやライブドアを経て、LINE、ZOZOでは執行役員を歴任。現在は個人投資家兼YouTuberとして活躍。モノ言う株主としても知られる。慶應義塾大学経済学部卒。
投資家で、YouTuberとしての発信力を生かし、「モノ言う個人投資家」としても活動する田端信太郎さん。個人投資家が会社と向き合う意義や、株主総会でチェックすべきポイントを直撃した。
──モノ言う個人投資家として活動されていますが、理由は?
田端:自分が儲かると思ったからです。私も投資家ですから儲けることが目的で、ボランティアでやっているわけではありません。私はYouTuberやXで発信しており、その発信力を生かして経営陣に問題提起し、経営を改善させて業績と株価を上げる。それが、自分の強みを生かせる投資スタイルだからです。
また、私はLINEやZOZOといった上場企業で、執行役員を務めた経験があります。投資家としてだけでなく、会社側のリアリティや習性がわかることも強みです。
──一般の個人投資家には、田端さんのような発信力はありません。個人でもできる行動はありますか?
田端:まず、決算やリリースの内容でわからないことがあれば、IRに直接電話すればいいんです。
「原油価格が上がったら、利益はいくら減るのか」といった質問を、なぜか私に聞いてくる人がいますが、IRに電話すれば5分で済む話です。
そこで「忙しいから電話に出られない」という会社は、それ自体が株主と向き合う姿勢に欠けています。東証や経産省のガイドラインにも、株主からの提案や質問にはできるだけ向き合うことが、努力義務として示されています。
──株主はもっと積極的であっていい、と。
田端:株に投資するということは、コンビニでおにぎりを買うような消費行動とは違います。「株を買って放っておけば儲かるだろう」と受け身でいるなら、インデックスの投資信託などに投資していればいい。
個別株を買う以上、「なぜその株を買うのか」という自分なりの仮説があるはず。株式投資を通じて、自分もその会社の事業活動に参加している、という気構えを持つべきです。