マーケットコメンテーターの岡村友哉さんに、今期・来期の当期利益の予想増益率がともに20%以上で、かつ時価総額1000億円以上の大型株を10銘柄ピックアップしてもらった。グンゼや三井化学、ジェイテクトは構造改革により、収益性が改善。ほかにも期初計画が慎重であるため、上ブレが期待できそうな銘柄も!(ダイヤモンドZAi編集部)
今期&来期に利益が伸び、増配しやすい株
現在のAI相場の中では利益成長が特に重視される
マーケットコメンテーターの岡村友哉さんが、高配当株選びで重視するのは利益の伸びだ。

「現在AI関連銘柄が買われる理由は、圧倒的な利益成長です。高配当株も高い利益成長が伴う銘柄でないと、投資家に見向きもされない状況。当期利益が増えれば、増配にもつながりやすいといえます」
そこで、今期会社予想と来期のアナリスト予想の両方で、当期利益の予想増益率が20%以上の銘柄に注目。加えて、機関投資家の投資対象となる、時価総額1000億円以上の大型株に限定して有望な高配当株を選んでもらった。
グンゼや三井化学、ジェイテクトはいずれも前期に構造改革を実施。収益性を改善し、今期以降の増益を狙う。
【3002 グンゼ】
工場・物流拠点を再編。アパレル事業を強化へ。前期はアパレル事業の構造改革の費用を計上。これが消える今期の当期利益は前期比で10倍超に膨らむ計画。来期のアナリスト予想も大幅増益で、当期利益は70億円弱に伸びそう。ROE8%の達成まで「総還元性向100%超」という異次元の還元を宣言している。
【4183 三井化学】
中東情勢の影響で主原料のナフサの調達費用が重しに。ただ、AI市場の拡大で半導体関連材料が好調だ。前期の構造改革の反動で、今期の当期利益は31%増へ。これでも慎重な計画で、上ブレ余地もありそう。DOE3%以上が目標。減益下でも安定配当であり、1倍割れの低PBRという点も還元強化が期待でき、魅力的。
【6473 ジェイテクト】
DOEの目標を掲げ、6期連続の増配へ。赤字が続く欧州事業の再編が進行中。今期も子会社7社を独投資会社に売却するなど構造改革を完遂へ。原価改善も加わり、当期利益は過去最高を更新する計画だ。市場では来期も40%超の大幅な最終増益が予想されており、PERで見た割安感は一層強まる。
※データは2026年7月3日時点。「累」は累進配当、「D」はDOEを配当方針として採用。