ザイ読者へのアンケートから、老後のお金事情のリアルを大公開! 本記事は生活編。アンケートによる生の声から、若い頃の選択が老後の生活満足度に直結する現実が浮き彫りになった。とくに意外だったのは、健康に対する嘆きの多さ。「リタイア後にやるつもりだったが、こんなはずじゃ……」といったエピソードも多数見られた。(ダイヤモンドZAi編集部)

「ダイヤモンドZAi」2026年8月号「インフレに負けない! 老後のお金計画アップデート大作戦」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

老後のリアル!
“健康”のありがたさにコメントが集中

 老齢期を迎えて体感する“老後のリアル”とは。アンケートによる生の声だからこそ迫れる実態をまとめた。

※ダイヤモンドZAi無料会員を対象にWebアンケート(2026年5月14〜29日)を実施。回答人数は1039人。

【若い頃とは変わってしまったと感じた意見】

●若い時はバブルだったし、服もご飯も車もカッコつけて高いものを買っていた。今は夕方の値下がりした食品を買いに行くのが楽しいと思うようになってしまった。ケチになった。イオンの優待日などに行くのも楽しい。(東京・62歳・女性)

●食事は身体に良いものしか食べなくなった。毎週のように食べ歩きしていたラーメン、カレーは年数回になってしまった。(大阪・64歳・男性)

飲み会が少なくなった。会社人間は、定年後、元気なうちの余生をどう過ごすかを考えておくべき。(石川・61歳・男性)

 健康、お金、家族との関係、趣味、仲間づくり、老後準備はバランスよく整えておきたい。

複数分野の趣味を持つといい
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 老後は、外で体を動かす、室内でやる、1人で楽しむ、仲間と一緒にやる、それぞれの趣味があるといい。

【趣味を始めた方の意見】

●趣味を増やした。卓球、健康麻雀、国内旅行、パソコン教室など。規則正しい生活になり、酒量も減って、体重が5kg減った。(三重・男性・71歳)

●退職すると在宅時間が長くなり、やることがなくなる。趣味がないと時間を持て余してしまう。今は株式投資(一部でデイトレや2〜3日での売買)を楽しんでいる。(大阪・63歳・男性)

●仕事をやらないと生活がダラけるので、収入目的ではなく社会との接点を持つために仕事をしている。(愛知・68歳・男性)

●自由な時間が増え、ボケ防止にもなるので家庭菜園を始めた。YouTubeが先生です。(三重・70歳・男性)
姿勢を直さないとヒザにきますよ
イラスト=小迎裕美子

 印象的だったのが、お金にまつわるコメント以上に、健康・気力の衰えに対する嘆きの多さ。家族を失うなど予想外の出来事にも遭遇し、「リタイア後にやるつもりだったが、こんなはずじゃ……」といったエピソードも多数、見られた。

【健康・気力に対する意見】

●退職したらゆっくりと海外旅行をするつもりだったが、いざ年をとると国内旅行で十分。海外への憧れはなくなっていた。あと若い時と比べて、本当に食事の量が減った。食べ放題とか絶対元が取れない。(岐阜・62歳・男性)

●とにかく健康不安が尽きない。治療費ハンパない!(茨城・65歳・女性)

体力減少、視力低下、記憶力低下、判断力低下。全てにおいて低下している。当たり前にできたことがだんだんできなくなる。(東京・79歳・男性)
 
●住宅が一番の問題。賃貸は貸してもらえない。足腰が弱ってくるので2階建て3階建て住宅は不可。エレベータ付きのマンションがいい。(神奈川・70歳・男性)

●歯が弱り、「食べる」楽しみを続けるためインプラントを検討中。やはり老後で大事なのは健康。若い頃に歯のケアをしておけばよかった。(愛知・68歳・男性)

 もちろん健康だけでなく、お金に関する不安もつきない。「手取り額が少ない」といった意見だけでなく、そもそも「お金を使う場がない」といった切実なコメントもあった。

【お金に関する意見】

年をとると専門職でも仕事が激減する。(群馬・63歳・女性)

●現役時代は「人生80年」と言われていたのに、近年「人生100年」に変わった。80年を前提に資産取崩しを考えていたのに、急に資産寿命100年と言われても困ってしまう。(千葉・76歳・男性)

●自分が高齢者の仲間入りをすると、同年代の間でもかなり生活水準に差が見られる。60歳でだいたいの人生の答えが出てしまう。逆転は相当難しいと感じる。(北海道・65歳・男性)

●親の介護で首都圏から過疎地的な田舎にUターン。介護は数年でひと段落し、時間もそれなりの金融資産もある。しかし、活動する体力・気力も衰え、そもそもお金を使う場が田舎にはないことに愕然……。(長崎・64歳・男性)

●ねんきん定期便で将来の年金額は把握していたが、実際に受け取ると、想像以上に手取り額が少ない。介護保険料などは思った以上に差引かれ、住民税は想像していたほどには減らない。この現実に驚いている。(大阪・66歳・男性)