日経平均は2026年前半に7万円を突破し、年初から7月末までで約28%上昇した。だが、その中身を見ると勝ち組と負け組は鮮明だ。AI半導体関連が急騰する一方、イオンや任天堂など人気大型株は大きく下落。上がった株・下がった株と業種別の明暗を検証し、低調銘柄の中から今後の買い候補を探る!(ダイヤモンドZAi編集部、写真=yu_photo - stock.adobe.com、Parilov - stock.adobe.com)

 「ダイヤモンドZAi」2026年10月号の「いま旬のネタばかり! 絶対チェックしておきたいマネー関連の最新トピックス ZAi NEWS CHANNEL October 2026」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

上がった株は?
AI半導体関連が相場をけん引!

 2026年前半の日経平均株価は上昇を続け、6月には7万円を突破。6月末から調整相場となったが、年初から7月末までの上昇率は約28%を記録した。

 そこで、年初からの相場を振り返りつつ、業種ごとの好不調と、時価総額1兆円以上の上がった株・下がった株をチェックしよう。

 この半年間で、上昇率トップだった業種は非鉄金属。半導体関連株が買われ、半年で業種平均は約1.5倍に。

2025年末から2026年7月末までの業種別騰落率を示す図。銅線の写真とともに、上昇率1位は非鉄金属で48.6%、2位は銀行業で40.9%、3位は保険業で36.0%と紹介。AI・半導体需要や国内金利上昇が追い風になったと説明している。
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 日経平均の大幅上昇から一見多くの業種が好調だったようにも思えるが、「AI半導体関連が相場を力強くリードした結果で、銘柄ごとに明暗が分かれた」とザイアナリストの小林大純さんは指摘する。

 上がった株1位はキオクシアホールディングス。メモリ需要の急拡大で、6月末に株価が10倍まで急騰した。その後大きく調整したが、それでも2025年末比で約4.5倍もの株価水準だ。

 「上位10銘柄はAI半導体関連が独占しています。物色の裾野が広がり、16位のTOTOや25位の味の素などの『隠れ半導体関連株』も買われました」(小林さん)

2026年前半に上がった株 上位をAI半導体関連株が独占!

順位 銘柄名・最低購入額(コード・市場・株価 7/31・時価総額) 上昇率 PER
PBR
業種
1
キオクシアHD最低購入額465万円
(285A・東P・4万6500円・25.5兆円)
345.6% PER―倍PBR18.15倍 電気機器
2
古河電気工業最低購入額31万円
(5801・東P・3145円・2.2兆円)
214.2% PER27.0倍PBR5.31倍 非鉄金属
3
太陽誘電最低購入額102万円
(6976・東P・1万225円・1.4兆円)
188.8% PER71.0倍PBR3.71倍 電気機器
4
イビデン最低購入額167万円
(4062・東P・1万6650円・4.7兆円)
147.4% PER80.2倍PBR8.45倍 電気機器
5
SUMCO最低購入額34万円
(3436・東P・3357円・1.2兆円)
133.9% PER―倍PBR2.03倍 金属製品
6
村田製作所最低購入額74万円
(6981・東P・7416円・15.3兆円)
128.5% PER39.9倍PBR4.97倍 電気機器
7
パナソニックHD最低購入額43万円
(6752・東P・4284円・10.8兆円)
111.7% PER22.2倍PBR1.92倍 電気機器
8
レゾナック・HD最低購入額137万円
(4004・東P・1万3725円・2.6兆円)
110.3% PER32.3倍PBR3.55倍 化学
9
ローム最低購入額43万円
(6963・東P・4331円・1.7兆円)
95.1% PER57.7倍PBR2.21倍 電気機器
10
JX金属最低購入額38万円
(5016・東P・3797円・3.6兆円)
93.7% PER30.1倍PBR4.84倍 非鉄金属
11
三井金属最低購入額310万円
(5706・東P・3万950円・1.7兆円)
75.5% PER23.6倍PBR4.30倍 非鉄金属
12
京セラ最低購入額37万円
(6971・東P・3691円・5.2兆円)
68.0% PER30.2倍PBR1.46倍 電気機器
13
NGK最低購入額56万円
(5333・東P・5594円・1.6兆円)
66.9% PER19.2倍PBR1.99倍 ガラス・土石製品
14
アドバンテスト最低購入額325万円
(6857・東P・3万2500円・24.2兆円)
65.5% PER35.7倍PBR29.61倍 電気機器
15
SCREEN HD最低購入額126万円
(7735・東P・1万2600円・2.4兆円)
65.4% PER20.7倍PBR4.90倍 電気機器
16
TOTO最低購入額70万円
(5332・東P・7010円・1.2兆円)
61.7% PER25.1倍PBR2.18倍 ガラス・土石製品
17
東京エレクトロン最低購入額555万円
(8035・東P・5万5500円・26.0兆円)
61.7% PER―倍PBR12.34倍 電気機器
18
ルネサスエレクトロニクス最低購入額34万円
(6723・東P・3442円・6.4兆円)
60.8% PER―倍PBR2.55倍 電気機器
19
三越伊勢丹HD最低購入額36万円
(3099・東P・3587円・1.3兆円)
57.7% PER19.5倍PBR2.03倍 小売業
20
NIPPON EXPRESS HD最低購入額53万円
(9147・東P・5278円・1.3兆円)
57.5% PER21.4倍PBR1.54倍 陸運業
21
東京応化工業最低購入額89万円
(4186・東P・8882円・1.1兆円)
53.0% PER25.0倍PBR4.68倍 化学
22
荏原最低購入額56万円
(6361・東P・5558円・2.5兆円)
50.9% PER25.5倍PBR4.99倍 機械
23
千葉銀行最低購入額26万円
(8331・東P・2627円・2.0兆円)
50.3% PER17.0倍PBR1.46倍 銀行業
24
良品計画最低購入額42万円
(7453・東P・4177円・2.3兆円)
50.1% PER33.1倍PBR6.68倍 小売業
25
味の素最低購入額50万円
(2802・東P・4965円・4.9兆円)
49.7% PER39.4倍PBR6.17倍 食料品
26
セイコーエプソン最低購入額30万円
(6724・東P・2950円・1.1兆円)
48.8% PER16.0倍PBR1.11倍 電気機器
27
八十二長野銀行最低購入額25万円
(8359・東P・2508円・1.2兆円)
47.7% PER15.7倍PBR0.99倍 銀行業
28
第一ライフグループ最低購入額19万円
(8750・東P・1918.5円・7.0兆円)
47.2% PER13.5倍PBR1.62倍 保険業
29
りそなHD最低購入額22万円
(8308・東P・2191.5円・5.1兆円)
46.8% PER15.9倍PBR1.70倍 銀行業
30
ふくおかFG最低購入額74万円
(8354・東P・7360円・1.4兆円)
45.3% PER13.9倍PBR1.29倍 銀行業

※時価総額が1兆円以上の銘柄が対象。上昇率・下落率は、2025年12月末と2026年7月末の終値で計算した。

 一方、毛色が異なるのが19位の三越伊勢丹ホールディングス。インフレが続く中、「価格転嫁を受け入れやすい高所得者層が業績を支えている」と小林さんは指摘する。