Tak 一方、減らしてしまう人には、大きく2つのパターンがあります。単純にお金を使うことが好きな人と、株式投資で過度なレバレッジをかけるなど、一発逆転に賭けすぎる人です。たとえば、自社株の上昇で気が大きくなり、身の丈に合わない豪邸や高級車をローンで買った直後に、株価が暴落してあっという間に破綻してしまうようなケースはシリコンバレーでも珍しくありません。
つまりお金を守り育てるには、そうしたギャンブルや散財に走らず、学び続ける姿勢が大切なんだと思います。
――では育てるフェーズに入る前の、「最初の資産を築く段階」ではどうでしょうか?
Tak 正直に言えば、「たまたま、いいタイミングで、いい会社にいた」という人も多いんです。私のビジネススクールの同級生にも、料理宅配大手のドアダッシュがまだ従業員500人ほどだった頃から働き、2020年の上場で一気に資産を築いた人がいます。
差がつくのは、むしろその後です。彼女は、リモート勤務ができることもあって、カリフォルニア州から、個人の州所得税がないテキサス州に引っ越しました。単にお金や株をもらうだけにとどまらず、株を売るタイミングや節税、住む場所まで含めて作戦を立てる。資産を増やす人は、そうしたことも「お金の話」として楽しみながら学んでいるんですね。
――ところでアメリカで、資産を築き、育てる過程の人、あるいは富裕層は、どのような資産を持っている人が多いのでしょうか。
Tak 暮らしぶりも資産の中身も千差万別です。ただ、本業に関連する資産の割合が大きいのは共通しています。テック企業で財を成した人はテック企業の株式が多く、事業で成功した人は自社株や不動産、代々の資産家なら不動産が中心。まず本業で大きな資産をつくり、その後に少しずつ分散していく。最初から幅広く分散投資をして富裕層になった人は、ほとんど見たことがありません。
後編では、そんなアメリカの最前線で、資産を運用しているTakさん自身の投資法を大公開! S&P500や全世界株式ではなく、実際に富を築いている「集中投資戦略」を紹介します。なぜ、教科書的なインデックス投資を行わないのか、どんな株に注目しているのか。具体的な銘柄を上げながら、秘密に迫ります。
本記事は2026年11月4日時点で知りうる情報を元に作成しております。本記事、本記事に登場する情報元を利用してのいかなる損害等について出版社、取材・制作協力者は一切の責任を負いません。投資は自己責任において行ってください。