認知症になると、証券口座が事実上凍結され、暴落しても株を売れない――。大切な資産が「死ぬまで塩漬け」になる事態を避けるには、元気なうちの準備が欠かせない。口座の集約や生前贈与、代理人制度、家族信託など、投資を続けながら資産を守り、家族に迷惑をかけないための具体策を、相続のプロがわかりやすく解説する!(ダイヤモンドZAi編集部)
認知症で株が売れない!?
対策は元気なうちに
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「死ぬまで元気に株を続けたい!」
多くのザイ読者にとって、株式投資は生きがいのはず。しかし、個人投資家が認知症になると、かなりマズい事態に……。
「本人の銀行口座や証券口座は事実上凍結されます。判断能力が低下した本人が詐欺の被害に遭ったり、不適切な取引を行ったりするリスクを避けるためです。
株の売買や預金の引き出しといった取引が一切できなくなります」(ファイナンシャルプランナーの藤川太さん)
たとえ株価が暴落していても売るに売れなくなる。家族が代わりに手続きをしようとしても、金融機関は応じてくれない。
つまり、自分が亡くなって、株が相続されるまでは売れないのだ。含み損を抱えている場合、まさに資産が「塩漬け」状態になってしまう。
藤川さんは、早めの対策を勧める。
「対策は元気なうちにしかできません。認知症になってからでは手遅れです。高齢になると気力が衰え、手続きも面倒になります。
気力が充実している60代くらいのうちから、早めに準備を始めましょう。」