相続税対策は、やればやるほど得とは限らない。アパート経営で空室に苦しみ、生前贈与で親子がもめる例もある。必要なのは派手な節税ではなく、資産額とリスクを見極めること。生命保険、贈与、不動産小口化商品まで、最小限で効く方法を相続のプロが解説する。頑張りすぎて損しない、相続対策の基本と注意点を押さえよう!(ダイヤモンドZAi編集部)
必要以上の節税は
「やりすぎ」に注意!
ムリな節税策はかえって家族トラブルや大損失を招くこともある。
相続専門税理士の前田智子さんは、「節税対策のせいで家族がモメてしまっては本末転倒」と警鐘を鳴らす。まず、そもそも自分の資産額が節税を必要とするレベルなのか、現状を把握しよう。
大切なのは「頑張りすぎない」こと。節税が必要な場合も、どうやって節税するのか、優先順位を検討したほうがいいだろう。
節税を検討すべき資産額は
どの程度?
まずは、相続税の基礎控除額を計算してみよう。
計算式は「3000万円+(600万円×法定相続人の数)」。相続財産がこれを下回っていれば、そもそも相続税はかからない。
金額だけでなく、財産の内容も確認しよう。たとえば資産の大半が不動産だと、すぐに売却は難しく、納税資金が足りなくなるおそれがある。
こうしたケースでは、相続税対策を考えたほうがいいと前田さんは指摘する。